夢

浅草にある露店の居酒屋
たくさんのお店が並ぶ
せんちゃんおじちゃんがいる
母と姉と3人でカウンターに座っている
テイクアウトのものができるのを待っている
若い板前が　その間に巻き物と混ぜご飯を出してくれる
イカのお刺身みたいのがあって　
姉はそれを食べるとおなかいっぱいになるというと
混ぜご飯を私にあげてしまえばいいと板前が言う
私は怒るが　結局私もイカを食べる
美味しいと思っているが　味はしない

母がそのうち具合が悪くなり　無表情になる
椅子から降りて床に寝る
だんだん床の中に入り込んで救い出せなくなる
そして最後は　床を外してお店をひっくり返しても
母の姿はなくなってしまった

見慣れたような下町のような街並み
見慣れたような海岸
そんなところを探しながら？
私は歩いている

こうして文字にしていくと
夢がどんどん消えていく
なんかもっとあったはず

不思議な感覚を味わった何かが
もっとたくさんあったはず