箱根での一日

京都から家には直接戻らず箱根に立ち寄った
京都は高校時代の友人と 箱根は大学時代の友人と
楽しいひとときを共にした


母がまだ元気だった頃
一緒に訪れた 箱根ガラスの森美術館
友人からご縁を頂いて 再訪した
ガラスの森のガラスの木々は
昼下がりの明かりを受けて
きらきら輝いていた

母と この庭を歩いたことを思い出す





美術館の館長さんの講演を伺って
とても すてきな演奏や歌を聴きながら
美味しいディナーを楽しんだ

曲の中にタンゴの数曲があり
社交ダンスの好きだった父を思い出した
かっこつけしぃでダンディな父だった
とにかく 娘二人に甘かった 笑
かじりがいのある脛の恩恵を
今も預かっていることに
ほんとうにほんとうに 心から幸せだと思う

楽しいディナーも終わり
友人たちとホテルの部屋でくつろぐ
昔の話や 今のこと これからのこと
とめどもなく 話が時間と共に流れた





箱根の温泉で 旅の疲れを癒して
待ってくれているだろう人たちの顔を思い浮かべながら
お土産を探し 湯本あたりを散策する

なんと 友人の旦那さんの書が
ワインのラベルになっているのを発見
さっそく求めて 帰宅後の食卓にのった
(なんだ 自分のおみやげじゃん 笑)

素晴らしい字体を とくとご覧あれ





箱根の一夜
偶然 父と母に会えた気がした

末娘の還暦を祝ってくれたのかな

ありがとう

健康に この世に送ってくれて
幸せに この世で暮らさせてもらって

ほんとうにありがとう

墓に布団は着せられないので
父と母の分まで この世で
今しばらく 過ごしていくことにします
私が生きていることが
少しは誰かのお役に立てたらいいな
きっと そうすることが親孝行なんだわ