半年に一度

子供たちと忘年会をした
連れ合いが麹町にあるカレー屋さんに行きたいと言い出して
せっかくだからと子供たちに声をかけたら
珍しく全員　参加してくれるという
最近は皆忙しくて　全員そろうことはめったにない
急遽　早めの忘年会と銘打って　楽しい時をすごした

娘の仕事の終わるのを待って　車で麹町に向かった
お店に入る三人の楽しそうな後姿を見て　
「大きくなたねぇ」と　二人で目をほそめた

三人の話は　わけのわからない日本語が多くて＾＾；
外国語を聞いているような気分だったけれど　笑
三人が楽しそうに仲良く話すのを聞いて
なおいっそう　私は食事をおいしく感じた

娘は　勤めているギャラリーで　今年写真展を開いた
珍しい写真で来ていただいた方々にも興味を持ってもらったようだ
絵を描く私の友人とは　芸術談義に話がはずんだらしい
彼女はいろいろな意味でパイオニアだと　私は感じている
どんどん　自分の道を切り開いていく姿は　ちょっとかこいい

長男は　大学院に入ったと思ったら　
この秋から　もう就職活動だ
すいません　物理と関係ない就職になると思います・・と
この秋の初めに　彼は私に言ったのだ
そう　院まで行くのなら当然その道でしょ？なんて思っていた
いろいろな現実や自分の大きさを見て　彼が選んだ選択なんだろう
大企業じゃなくていいから　安定した企業がいい・・らしい
彼なりの選択の食指を伸ばして　自分にフィットした就職をしてほしい

次男は　ついせんだって　自己推薦で大学に合格した
親としては　勉強が嫌いなのだから就職でも・・と思ったのだが
モラトリアムの時期が欲しいらしく　進学を希望した
どんな大学かと問われれば　まぁなんとも言いがたいが
今の彼にとって無理のない安全な選択であるとは思う
担任の先生に　多くのアドバイスを頂いて　たどりつた合格だった
甘さもまだまだ　多々あるけれど
遊びながらも　四年間で何かをつかんで欲しいと思っている
（その前に　卒業しようね　　○○くん！！）

母親としての自分に　いまだに自信のない私なのだけれど
仲の良い三人を見ると　ここまでよくやってきたと思える
互いが互いのよさを認め合えるのは　とてもいいことだと思うのだ
そのように育ってくれたことが　本当にうれしい
いつまでも　たまに会うだけでも　
ずっと三人が今のように仲良くいて欲しいと心から願った

食事を終えて娘を送る途中　クリスマス会をする日程を決めた
皆　それぞれの手帳にその日を書きとめたようだ
今年は　もう一回　幸せな時間を味わえる

いつもはばらばらだけれど
きっと　これでいいのだ

そう思いながら　三人の笑い声を聞いていた