電話相談深夜担当日記

一件のいたずら電話
一件の苦情の電話
仕事につきたい人　一人
死にたい人　一人
リスカしたい人　一人
会社にいきたくない人　一人
主訴不明な人　一人

いろいろな訴えはあるものの
皆さん　精神疾患をお持ちで薬の長期服用者だ

去年の秋くらいから　ずっと
[聞けてない自分]を感じていたのだけれど
なんだか　昨夜（っていうか深夜？早朝？）は
自分の心が開けていたように思う

聞く　待つ　受け止める　伝える　確認する

自分のなかで　自然に上記のことが流れていた気がする
あぁ　確認はできていなかったな・・・・・・・・・・

仕事につきたい人は　まだまだ　自分の思いとは違い
先生からも就職を止められていたし
何より　１０分歩いて息切れがするくらいの体力
つまり長い間の引きこもり生活があるわけで
ちょっと現実から解離した悩みを延々と話していた
こちらの話を受けてるようで受けていない
疲れてしまって　切らせていただいた

リスカの人の話は　なかなか奥が深かった
自分を傷つけたい　自分なんか傷ついてもいい
リスカをするとスッとする・・・というのは
本当に切ない心持ちだった
お医者さんとの約束で　やらないようにしているとのことだった
・・・たぶん　いい先生に出会っているのだろう
いろいろ話すうちに　
まぁ　なんとか今日もリスカしないでがんばってみよう
というようなところに落ち着いて　終話

死にたい人は　ほんとうに大変だなと感じ入った
いろいろ聞いていくうちに　家族が世間体を気にして
精神科に受診させてくれなくて　祈祷師のところに行かされて
１４才にして　精神病が悪化　閉鎖病棟入院を繰り返してきたらしい
１０代２０代の思い出は　閉鎖病棟・・・というのは切なすぎる
一時期はよくなったものの　今はまた鬱状態がひどく
昨日もオーバードーズしてるところを家族に見られて
死に損なったとのこと・・・これまた切ない話で・・
結局　小一時間　彼女の話を聞いていた
結局　なんの解決もなく　互いに疲れて終話
ただ本心として　もう少し怒りや悔しさの話を聞きたかったことを伝えた
もし電話を掛けることがあって　その時私がでられたらうれしいと伝えた

主訴不明な人は　同情してもらいたかった人だと思う
うんうん　たいへんね　かわいそうね　・・・と言ってもらいたい？
そう思って　どう伝えようか思っているうちに
先方から　なんかほかの電話が入ったから、と言って切ってしまった
・・・私には彼女の話が聞けなかったということかな
それはそれで　仕方ないのかもしれない

こんなに私って大変なの！同情して！というようなオーラの電話がある
その辺に巻き込まれて　よしよしってやってしまうと
心地よさを感じてしまって　電話依存になってしまうのかな・・
などと僭越にも考えたりする　どうなんだろうね


この作文の始めに　聞けた気がした　と思ってたけど
こう書いていくうちに　なんだか　自信がなくなってしまった

わたしでよかったんだろうか
わたしが受けた人たちは　なにかを得てくれたんだろうか

もう　確かめようがないけど・・・・