残念なこと

2011-04-24 08:17:55 | ヘルパーのお仕事
三月から伺っていたIさん
室内にPトイレをおいて なんとか自宅療養をなさっていた
朝に 身だしなみ介助と朝食を食べていただいて
昼の準備をして退室していた ・・一時間半だった

地震が来て 春が来て
毎週伺うごとに どんどん体が動かなくなっていった
当初はお箸を使えたのに今週はスプーンでなくては食べられなくなった
Pトイレの移動もおぼつかなくて 介助させていただいた

週末 Iさんが入院したと連絡が入った

うん そのほうがいい
独居で 朝晩ヘルパーが入るだけの生活は
私には 到底無理に思えていた
室内もごちゃごちゃで・・・でも そこには介入はできないし
(一応週末は娘さんと息子さんが交代でいらっしゃるので
そういうのはご家族のなさることの範疇だし
第一 一時間半ではできることではないし)
このままの状態なら 施設か病院だろうと思っていた

数年前から頸椎狭窄からくるしびれがでだして
当初は まったく普通に暮らしていらしたらしいが
この一年であっというまにしびれが加速したらしい
とても意識がクリアな方なので
ご自身の状況を がまんしながらも嘆いたいらした
そのことを思い出すと 胸が痛い

どこまで回復なさって戻るんだろう
戻れることを願いながらも 日々の生活を思うと
施設に行かれたほうがいいようにも思う


ヘルパーをしだして いろいろな「老後」に接してきた
それぞれの方々に それぞれの人生があり 老後がある
老いるということは 時として いや 多くの場合
物理的に一人では生きていけないことを
突きつけられてしまう悲しさを伴う

ヘルパーはやはりヘルパーでしかない
やはり基本的には 手厚い家族の愛が 最大の介護の力だと思う
ただ 家族のは相当の負担がかかることも事実で・・・
でもやはり ヘルパーは丸抱えはできないのだ



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