欠席裁判 

2011-07-21 10:34:33 | ヘルパーのお仕事
自分が勤めているところの悪口は言いたくないが
介護ヘルパーと障碍者福祉と どちらの事業所も
なんだか きな臭く胡散臭く感じられてちょっと気がめいる

介護ヘルパーの方は 先輩ヘルパーが反旗を翻し
ごそっとやめてしまったし・・・・
残されたケアマネは 初心に帰っているらしく
きちんと なすべきことをしだしたように見受けられる
(偉そうだな 私^^;)


障碍者福祉のほうは まだ終結を見ず・・・・というか 進行中

私が関わっている知的障害の方のグループホームは
某社会福祉法人の傘下にあっていろいろな事業の一環である
いくつかの障碍者住居型ホームや作業所の包括するのが施設長
各ホームの責任者は世話人とよばれる
そして 月に一回はスタッフ会議が行われている 
スタッフ間で支援の確認を行ったり 問題提起やその解決などを話し合う
今月のスタッフ会議が今週はじめに行われたのだが
施設長が スタッフ会議に欠席している世話人Hさんのことについて
みんなの意見を求めだした
あきらかに 彼女を問題視する意図が見え見えだった

たしかに欠席しているHさんは 足りないところも多くあり
ほかのスタッフの仕事にまで支障が出ることがあった
何よりご利用者様に対して不備も出ることがあった
昨年に赴任してきたときには ハートフルな人だと思ったが
そういう人間性と「仕事」は別のベクトルを向くこともある
特にHさんの場合は事務処理や時間配分よりもハートが優先されてしまい
感情的・・・なレベルになると自分でも収拾がつかなくなってしまうので
結果 周りのスタッフが事務を手助けしたり ご利用者様へのフォローをすることになる

細かいことは いろいろ個人情報的にまずいので書けないが
この一年の間にいくつかのトラブルがおこって 残念なことに
すべては Hさんのせいだという図式が出来上がってしまった
そういう結論にしてしまえば 施設長はじめトップは楽だ・・・

私が思うには Hさんに一因があるにしても
ほかのスタッフや ご利用者様の関係性の中で
トラブルが生まれてしまったのであり
けっして 一人に責任を覆いかぶせるべきものではないと思うのだ

それなのに 施設長は Hさんのいないスタッフ会議で
Hさんのことをあげつらね 困ったことに 多くのスタッフが同調しはじめて
まさに 欠席裁判のような形になってしまった
ずっと上手にHさんをフォローしてきた私の信頼する先輩ヘルパーまで
やり玉に挙げられてしまって・・・・涙
私は いたたまれなくなって
「誰にでも向き不向きはあるし そういうことが見えたなら
向いていることに彼女にあたってもらえばいい」
というような発言をしたら 施設長は
「彼女に向いている仕事ってあります?」の一言で私を斬首してくれた 怒

結局は Hさんってどうしようもないよね!みたいな形で会議は終わり
私は悶々とした腑に落ちない いやな気持を抱えたまま宿直の仕事に入ったのだった
仕事をしながらも Hさんを監督する立場の施設長自身は保身だけじゃんとか
あんな施設長の下では いいサービス提供ができるわけがないなとか
へんな責任転嫁される前に 去ったほうがいいかなとか考えていた

翌日偶然に 中間管理職的なスタッフSさんと話す機会を得た
私はSさんの仕事ぶりやご利用者様対応に一目置いているので
思い切って 彼に胸の内を話すことにした・・・で Sさん曰く
「僕も まったく施設長の考えには もうついていけず
上に問題として 直訴してるところだから
近いうち 配属が変わるかもしれない
やめるなんて言う結論は早めずにいて
また 施設長が変われば 
体勢も雰囲気もかわるから」ということだった
おまけに いかに人員不足かを話すに及んで
「世話人やりません?」と言われてしまった 汗

私の考えが突飛なものでなくSさんも同じように感じていて
実際に行動に移しておられることに 安心と勇気を得られた

やはり上に立つ人は 下の人を信頼し守り育てる姿勢がなければいけないと思う
ふがいなく思っても それを自らが吹聴するなんてとんでもないことだ
ましてや ほかの仲間に同意を求めるなんてことはやってはならないことなのだ

なんか 福祉関係にこんな人がいるなんて 微妙な 複雑な気分だけど 涙
まぁ 人は完璧でないし なんらかの才能があるから長と名のつく地位にいるんだろうし・・・ 

Sさんとは その後ご利用者様に対する支援についてもいろいろ話ができてきた
欠席裁判で感じた嫌な気持ちを払しょくしただけでなく おまけつきでラッキー♪
そして ご利用者様に対する思いも大切だけれど 
思い入れにならないようにと教えてくれた
自分にはここまでの責任であり できないことはできないと
目の前にある支援にまきこまれないように居ること
いい意味で自分を支援の枠の外に置くことも大事とアドバイスしてくれた

Sさんや 大好きな先輩ヘルパーと
思いの通じ合う人たちと いい支援ができたらしあわせだなぁと 
ちょっと夢のようなものを描いてみたりした

いい仕事と仲間に出会えてよかった


 


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