たまには俯瞰してみる

2013-04-28 17:00:33 | 日々思うこと
2011年の3月11日の直後
福島第一原発から ものすごい煙が出た映像を見て
また 直ちに影響はないと言いながら脂汗をかいていた人の映像を見て
その現場に水をばらまく映像を見て
そのあと煙がなくなって がれきとかの映像を見て
これらが片付けば 収束するような印象を与えられて
きっと これは 終わりじゃなく始まりなんだと思った

それまでは原発の怖さなんて全く知らない私だった
安穏とお気楽に 自分の来たるべき老後を考えているだけの毎日だった
あの日を境に すべてが変わって見え 変わって感じられるようになった

あの日 あの映像がいつまでも頭からこびりついて離れなくて
その裏側にあるさまざまな 不条理や危険や欺瞞や強欲が見えてきて
何かをしなくちゃいけない 何をしたらいいんだろうと思うようになった

でも あまりにも自分の力は微々たるもので
家族の健康と 私のまわりのせめて100人くらいの身近の人のことしか
私は 心を配れないんだなと思いいたる
近視眼的に 日々の生活に埋もれて
綱渡りみたいな世の中を歩いている・・・・・

でも もう少し俯瞰的に眺めてみると
実は あの911の頃から世の中の動きが変わってきたように感じる
平和は当たり前のようにあり 憲法で守られている私たちの暮らしがあった
そう 思っていた私たちの暮らしは あの日から徐々に化けの皮がはがれてきて
311の天変地異によって それはますます顕著になってきた
気が付けば 憲法改正が当たり前のように政府によって語られるようになり
その内容を 多くの国民が吟味することなく 大きな流れが加速されていこうとしている
自衛隊は 軍隊として周知されるようになり
天皇制は 過去の例を繰り返す如くに利用されていき
国家権力によって 国民一人一人の生活は脅かされていく

どの時代の歴史を見ても 大きな転換期の前には 潜伏期がある
人々の気が付かないところで 何かが変わっていき
それが顕著化するときには 人々はそれに沿って生きていくしかないのだ
多分 この数年はその潜伏期なのだ・・・・


黙っていて それでいいのか
過去の歴史に学び 負を重ねないようにすべきではないか

そう 自問しつつも 日々に流され生きていくちっぽけな私だ

気分は 晴れない



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2 コメント

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Unknown (oki)
2013-04-30 22:53:00
実は原爆の被害をうけた日本がなぜ原発等作ったのか?
聖書には、人間の堕落で、動物たち被造物も被害を受けているという記述がありましてね。
上野駅で毎日朝から晩まで、福島のワンちゃん、ネコチャンに愛の手をなんて募金箱やっている若者がいますが、彼らがローマ書を知っているかどうかはともかく、被災者への募金箱なんてもう忘れられているでしょう。
ともかく大震災で、20000人が亡くなった、その重み、をなぜこうも早く忘れられるのか。明日は我が身。
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Unknown (ゆみ)
2013-05-04 13:36:02
忘れてはいけないですよね
何らかの形で助け合っていきたいですよね
一人一人が自分のできる範囲で
できることをしていくしかないですね
 
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