あっという間の九月

ある木曜日

ミスチルの期間限定映画が上映されているのに気づき
急遽　時間を作ってネットで予約して
電話相談の明けの日に、エクセルシオールで朝食をして
映画鑑賞をしてきた
ほんと　あの笑顔と歌声とその姿にマイッテしまう　爆
どこまでもお馬鹿な私は　結局二回見てしまった　爆　爆
で　翌週の木曜日も　妊婦さんを引っ張り出して　
もう一回　見てしまった　爆　爆　爆
彼女は　私にミスチルを紹介してくれた姪だ
おっとりしお嬢さんから　おっとりした妊婦さんになっていた
つくづく　妊婦さんって幸せの一杯詰まった宝物だと思う
映画の前に彼女と食事をして　楽しいひと時を過ごした




ある金曜日と土曜日

連荘でお墓参りに行く
実家と婚家のお墓　姉と　また連れ合いと行った
上の世代が居た時には　お墓参りなんて儀式だと思っていて
すっかりお任せモードだったのだけれど
最近では　義務や儀式というだけでない何かを
お墓まりという行為の中に感じてしまう
その「何か」って何だろう・・・・
よくわからないけれど　「行きたい」気持ちが私の中に生まれている
これって　年をとったって言うことかな　笑



ある火曜日の夜

にぎやかなお誕生日会をする
子供たちがすっかり大人になってしまい
にぎやかにお誕生日のパーティなどをするのは久しぶりだった
私の夜勤担当の日の　グループホームでのことである
入居者さんの希望で手巻き寿司が　その日のメニューだった
二人が九月にお誕生日があった
ご家族が他界なさったりして　すでに帰る家がなく
このホームが彼女たち二人の「帰る家」なのだ
53歳と64歳・・・・
彼女たちの歩いてきた道を思う時　
なんだか　ちょっとせつなくもなるのだけれど
明るく強くけなげに　毎日過ごしているお二人のことを
私は心から大好きだと思えるし　
私のできる範囲だけでしかないけれど
ずっとお手伝いをしていきたいなと思う



ある日曜日

月にほぼ月に一回行われている古美術探訪会の勉強会に参加した
私が地元の社教館の予約確認をするのだけれど
今月分　午前と午後を間違ってとっていることに気づいてしまった
私はボスのＳさんに確認をして申し込んだつもりだったのだけれど
どうも間違っていたらしい・・・
今回の講師はなんと　諸川春樹先生・・・・
会の勉強会の中でも一番人の集まるメインイベントだった

間違いがわかったのは　金曜日の夜
私の間違いだったかもしれないのに
Ｓさんは私を責めることもせずにとにかく早急に対応策を考えた
40人近くの会の人たちへの変更の連絡などをしなければならない・・
結局　調理室があいていることがわかり　
時間変更の連絡よりも　確実に皆様にきていただけると判断して
当日　皆様にお詫びして調理室で　西洋美術の勉強会をしたのだった
スライドがあるため　大きな黒のラシャ紙を用意して
光の漏れそうな窓などにメバリして事なきを得た
いやはや　本当にどきどきの２．３日を過ごした

私がこの２．３日で一番感激したのは　Ｓさんの対応だった
私の責任かもしれないとどぎまぎしている私に対して　会の最後に
「今回の会場ミスで　松○さんがラシャ紙を張ってくださったり
いろいろな手助けをしてくれて　助かりました」と挨拶なさったのだ・・・
私は　もう穴があったら入りたいくらいの気持ちだった・・

亡くなった母の悪口を言うつもりはないが　爆
けっこう結果責任を求める人だったから　
多分　今回のようなことが私と母の間で起こったなら
「あなたがちゃんと確認しなかったから」とか言ったかもしれない
そんな小さい時の「怒られる感覚」が　よみがえっていた
そうだ　失敗は許されない　ちゃんとしなければすべてがパーだ・・・とか
「一生懸命なねばならぬ」感覚が　うずうずとしていたのだ

会の最後のＳさんの言葉に　私はＳさんの大きさを感じた
人や結果を責めない　その先に何が必要かを
その先をよりよいものとする気持ちが大事なんだと
この年になって　身をもって体験させてもらえたと思った
ついつい習い性で　私は子育ての中で　
「ちゃんとした結果」を求めすぎていたかもしれない
そんな反省の気持ちもまた　感じている

Ｓさんと出会い　10年近くたつ
彼女には本当に多くのものをいただいてきた
今回　また大きなものをいただいて　心から心から感謝したい





でも　がんばり屋の私が少し評価できるとしたら
あの母の叱咤激励のおかげだったんだろうとも思うのである
（↑これは　あちらの世界へのフォローとしての一文です　笑い）