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【北杜市森林整備計画】近所にある森林が大規模に伐採されていました

2022-01-22 | 徒然
 最近、市内で森林が大規模に伐採されている光景を良く見かけます。写真は自宅から1キロほど下った場所ですが、昨年秋ごろからかなりの広範囲で伐採されていました。

レインボーライン沿いの興味深い二本の石塔がある白旗神社周辺の森も広範囲に伐採されていました。
こちらは、Googleストリートビューの同場所になります。(2021-6)
時間をかけて成長して来た森なのに…。
せっかくの景観が損なわれてしまう…。
移住者にとっては、景観込みで移り住んで来た方もいるはず。
そんな声も聞こえてきます。

以前も記事にしたように、また「太陽光発電施設」が出来るのか?と、危惧していたのですが、どうやらこの大規模な森林伐採は、北杜市が以前より進めている「森林整備計画」に、基づいて行われている事が最近になってわかりました。
要旨を簡単にまとめると
 山林には「民有林(いわゆる里山)」と「行政林」とがあって「行政林」は、県や市で管理・保全されているので問題は無いのですが「民有林」の中には現在「恩賜林」や「財産区」なども含まれており個人や共有財産として管理運営され民間の木材販売目的もあって各市町村には「森林組合」などが設けられていました。
森林を維持していくためには、伐採、間伐、造林などの保全作業が必要不可欠です。従来まで、森林組合が機能し民間の間で、保全作業が行われていました。
 しかし、山梨県(特に北杜市は県下最大の森林面積を有しています)では長い間木材不況の波に直撃され木材の需要が低迷し森林組合も財政難からまともに機能しなくなり、本来後継者であるべき次期山林所有者(地主)さえも特定できない場所もあって数十年にわたり放置されたままとなっている森林が多々ありそれが問題となっているそうです。
 そこで、行政(県・市)は「森林整備計画」として森林保全に関わる補助金を出して、保全に関わる民間負担を軽減する施策を講じています。
 森林の持つ公益的機能の維持・増進(水源のかん養、山地災害の防止、土壌の保全、快適環境の形成、保健・ レクリエーション、文化、生物多様性保全、又は木材生産の各機能の発揮を図る) を進めていて、今回の大規模な伐採は以前より計画されていた一環だったようです。

 今後は、続けて植林・造林をしていくと言う計画だそうなので次世代とはなってしまいますが、末永く見守って行きたいと思います。
(2022-1-28 写真一部差替え)


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