【ウォーキング】東京・原宿の“源氏山”と奥州古道を探る

古街道団主宰のウォーキングに久しぶりに参加してきました。
今回は、宮田団長のガイドウォークのもと原宿から千駄ヶ谷までの裏路地を巡り、かつてあったと思われる古道と渋谷川周辺を散策して参りました。

10：00　スタート　JR原宿駅　

欄干に地球儀があるのが五輪橋　その奥の橋が神宮橋

こちらの橋は“水無橋”　山手線で初めてかかった橋　ここはかつて奥州古道（鎌倉古道）として使われていました。

現在の原宿駅前は、かつての鎌倉古道が通っていたと推定されています。（明治神宮境内より青山学院方面へ至る）

隠田村(おんだむら)の旧家である飯尾家代々の墓所　原宿駅前からラフォーレの辺りは丘陵となっていて、かつて源氏山と称していました。

「旧蹟源氏山由来」説明看板（クリックして拡大）

竹下通り近くにあった造成地　“段差に注目”　ここがかつて丘陵であった地の確たる証拠

竹下通り　ここに来るのは何年ぶりでしょうか？

東郷神社　祭祀：東郷平八郎命　

水交神社鳥居　かつての鳥居は魚雷で作られていたそうです。

説明看板（クリックして拡大）

今は、暗渠になっている渋谷川　渋谷川といえば春の小川（以前書いたこちらの記事も参照のこと）

表参道　左手のビルはかつての同潤会アパートを取り壊した跡地に建った表参道ヒルズ

作家　筒井康隆氏のご自宅

暗渠は更に続く　明治時代まで、この辺りは穏田（おんでん）村と呼ばれていました。
本能寺の変に際し功を立てた伊賀衆がこの地へ移り住んで来た地と伝わります。

穏田橋跡　石碑　この近くには、かつて水車があったそうです。（穏田の水車）

写真右手前（原宿通り～竹下通りへ至る）写真奥方向は、渋谷川に沿う崖線だったそうです。
中央へに行くに連れ周囲が盛り上がっているところに注目　ここもかつて橋があった証拠です。

キラー通り　コシノジュンコが命名（墓地＝死＝殺から連想されたとか。）

原宿陸橋　キラー通りにかかる古い石橋　この辺りは特異な地形で、かつて渋谷川の「溜まり池」地がありました。

勢揃坂　その由来は「八幡太郎義家」が蝦夷征伐の際　ここで軍勢を整え馬列を揃えた事から起因しています。

龍巌寺（臨済宗）境内には、浅野家の墓所（円墳）があります。（江戸五色不動の一社との説もあります。→目黄不動について）

仙寿院境内にある、徳川家康の側室、養珠院（お万の方）ゆかりの寺

鳩森八幡神社　富士塚

頂上付近は、富士山の溶岩で作られています。

右手は、国立競技場　この辺りは新宿区との区境　奥州古道はこの先陸奥国へと繋がります。

16：00ゴール　千駄ヶ谷駅
【ウォーキングコース】
JR 山手線「原宿駅」公園口前 10：00 集合～オリンピック橋と源氏山～水無橋と古街道～源氏山と館下＝竹下の小道（竹下通り）～東郷神社～旧渋谷川穏田橋と表参道（複数の飲食店で自由昼食）～穏田水車跡～勢揃い坂～鳩ノ森八幡宮～千駄ヶ谷駅

原宿の一等地をあっちこっち巡り歩きました。

総歩数13447歩　総距離9.41キロ

いつも見慣れている街なかを、かつての人々の暮らしぶりや時代背景などを思い馳せながら歩き、裏路地を一歩入れば、ファッション最先端の街ならではの店が立ち並ぶ。
一挙両得したような気分のなか、帰路に着きました。