作家で東京都副知事の猪瀬直樹氏の記事を読み、その一部分を書いてみます。
困難な状況を突破していくための力について
日本社会では人生は、負けたら終わりのトーナメント戦のように、「一度負けたら終わり」と
考え考えがちだが、そうじゃない。
人生はリーグ戦のように、負けがあても最終的に勝ち点を積み上げて突破していけばよいと思います。
作家として大切な視点は、「疑問を感じる力」です。後は疑問を解決する執念です。
作家の仕事も、行政改革の仕事も「疑問を感じ、解決する」という意味では、
相通じると思っています。
今の若者に必要なのは「言葉の力」の再生だ。
「ハーバード白熱教室」で繰り広げられているように、
事実を示し、根拠を挙げ、理由を説明する言語技術が育っていない。
フツーとかビミョーとか雰囲気で伝えるコミニケーションで済ましていては、
異文化には通じない。これでは日本の未来は暗い。
どうしたらよいか?
やはり、読書が大切。 読書というのは、長時間、他人の言うことに耳を傾けるのと同じで、
自分とは違う世界観を吸収することができる。
中でも「古典」を読むこと。大昔のものでなくてもよい。
自分が生まれる前に出た本なら、すべて古典です。
実感が湧かない出来事の背景にある根拠や理由を自分で想像して、
再構築する考え方が身につくからです。
今回の大震災も、一人ひとりの日本人が困難を突破する力を進化させる
転機にしなくてはならないと、強く思うばかりです。
人生はリーグ戦という言葉を忘れないようにしたいですね。