14日のブログに「軽減税率」のことを書きました。まだ、続いています。
11月の新聞に「税の大儀」という記事があり、後で読もうと切り取っていたのを、
昨日、読んでみました。それも、書いてみます。
2人の大学教授の意見が載っていました。
1人は 【低成長下に増税前提おかしい】
2017年4月に本当に10%に引き上げるべきかどうか、という疑問を呈している。
消費税の増税分の使い道は社会保障分野に限定されています。
たとえば、少子化や子どもの貧困対策として児童扶養手当の充実は急務ですが、
その財源は消費税だから「消費税を上げなければいけない」という理屈が通りやすい
構造になっているのです。
本来あるべき姿としては、所得税や資産課税の見直しも視野に入れ、
税制全体のあり方について幅広い議論を展開すべきだと思います。
もう1人は 【軽減税率は意外と効率的では】
軽減税率よりも、低所得者に絞り込んで給付する方式のほうが優れているといわれますが、
今回、財務省が最初に出した案は、取りはぐれのないようにいったん払わせて、
後で申請した人だけに還付する方式です。これでは確実に再分配できるのか疑問です。
(何回も言いましたが、まったく冷たい考えであきれ返ってしまった。
麻生さん流に言えば、めんどくさい、です)
所得税や資産課税も含めて、税制全体の所得再配分効果をどうみるかまでは、議論が広がらなかった。
そもそも逆進性の緩和を、消費税の中だけで完結させるべきなのか。
軽減税率だと金持ちにも分配してしまうけれど、所得税の累進課税を上げ、
資産課税を強化することで、金持ちから取り返すこともできる。
そうした税制全体を見た議論が必要だと思います。
インボイス(明細書)は、税の透明性を上げるために不可欠で、本来は消費税と同時に
導入しておくべきでした。
事業者の手間が問題にされますが、価格の1割を納税者から受け取る以上、
「益税」となって国庫に入らないのは許されない。
税率が上がれば問題はさらに拡大します。納税者への透明性と公平性を担保するのが、
消費税を上げる者の責任です。
税制のグランドデザインを考えることは、低成長時代の社会のあり方を考えることでもあります。
~~~
インボイスは平成33年には導入するとニュースで聞きました。← やるべきことはやって下さい。
~~~
「手帳大賞」の受賞作の発表を読みました。
思わず手帳にメモしたくなった「身近な人の名言・格言」
大賞
お父さんのにおいは おつかれ様のにおい
(6歳の息子が、子どもなりに父親の頑張りを分かっているのだと感動しました。)
泉 麻人賞
雨にジャズば習(なろう)とる
雨が降る中、小学5年の友人の息子が、傘をささずに顔で雨を受けていました。
彼は今ピアノに夢中だそうですが、将来は有能なピアニストか、はたまた偉大な
詩人になるのではと思わされた一瞬です。
椎名 誠賞
顔じゃ いけませんか?
(高齢者が割引になる映画館の入り口で「何か証明になるものは?」と聞かれ、
妻がとっさに言った一言)
黛 まどか賞
思い出は心の非常食
(大学の時の先輩の名言です)
※ 大賞は賞金50万円と副賞。その他、20万円、10万円もあります。締め切り 2016・3・31
応募してみませんか? 子どものひと言など、面白いこと言いますよね。
もちろん、自分自身の言葉でも。手帳にメモしておきましょう~