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新聞記事を抜粋。
米コロンビア大教授 J.カーティス
安倍首相は、歴史問題が政治問題化しないように、慎重な姿勢をとってきた。
だが、麻生副総理らが靖国神社に参拝し、首相自身が
「侵略という定義は、学会的にも国際的にも定まっていない」と言い、
村山談話を「安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」と述べた。
なぜ今さら、反発を招く発言をするのだろうか。
日本国憲法は、占領軍に米国によって作られたのだから改憲すべきだと言うが、
制定から60年あまりになる憲法は、日本人が「日本化」させて支持を与え、
平和と繁栄を享受してきた。
憲法を部分的に直すべきだという立場と
憲法の精神を否定するという立場には大きな違いがある。
首相は、憲法96条が定める改正手続きのハードルが高すぎる、と主張する。
しかし、米国など先進国の多くの憲法は、改正手続きを難しくしており、
日本だけが特別なのではない。
それは、「アメリカの民主主義」を表した政治思想家トクビルらが警告した
「多数者の横暴」を防ぐためのものだ。
その前に、やるべきことがあるのではないだろうか。
経済連携、政治や軍事問題の対話、人的交流などを通じて東アジア諸国との信頼関係を強める。
それは歴史問題を取り上げて不必要に外交関係を緊張させるよりも、よほど生産的であり、
日本の国益にかなうことではないだろうか。 (以上)
【 第九十六条、この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、
国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。
この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、
その過半数の賛成を必要とする。 】
このコラムを読んで、わかってきました。
憲法96条は、とても大切ということです。
3分の2以上の賛成がなければならないものを、それを多数決の2分の1にするということです。
日本では、風が吹くと、〇〇党が大勝して、その選択が間違っていたと、
次の選挙では△△党が勝つという風で、それを繰り返すことが多いので、
2分の1というのは、国民が後で間違ったと気がついたとしても、「後の祭り」になる。
怖いと、私は思います。