年金のこと、知らなければと思っています。
現行年金制度は将来も安定
上智大学名誉教授 堀勝洋氏
著書に『年金の誤解』など
2004年 年金改革の骨子
●保険料
段階的に引き上げて、2017年以降は固定。
厚生年金: 年収の9.15%(本人負担)が上限
国民年金: 16,900円(04年度価格)が上限
●給付
「マクロ経済スライド」という、年金額の伸びを自動的に調整する仕組みを導入
標準的な年金受給世帯の給付水準は、現役世代の平均収入の50%以上を確保
●財政
基礎年金の国の負担を三分の一から二分の一に引き上げ
年金積立金を活用することで、将来拡大する年金給付に備える
Q: 年金財源はどうなっていますか。
A: 社会保障審議会の年金数理部会の09年度公的年金財政状況報告(11年公表)によると、
厚生年金の積立金は、04年度の将来予測が156.7兆円に対し、実績推計は150.3兆円でした。
国民年金の積立金は、10.8兆円にたいし、実績累計は9.8兆円でした。
いずれも予測を下回っているものの、大きな乖離はありません。
一方、人口の前提となる出生率は、05年には過去最低の1.26を記録しましたが、それ以降上昇を続け、
10年は1.39にまで回復し、安定した年金財政となる前提条件をクリアしています。
年金制度は若年世代が生み出した所得を高齢世代に再配分する仕組みですから、
制度の安定性を確保するためには、出生率の回復を図る政策が最も有効となります
若年世代の正規雇用を増やし、結婚し、子どもを生み育てることができるようにすることも極めて重要で、
雇用創出へワークシェアリングを推進すべきだと思います
一方で、経済成長を進め、国民所得のパイを増やす政策が必要です。
年金報道は、不安、不信を増長するよなものが多いのは何故なのでしょう
※ この秋はバレーボール、フィギア・スケートやドラマ等、TVがとても面白い