この1年の間に後期型フォークを入手して放置していたのですが、少しずつCL72も進めようと一昨年失敗したフォークの分解に着手。
最初のハードルはこの回転する固定リング。
以前は簡単な工具を作って回したのですが前回分解時に作った工具も壊れてしまった為・・・
前回分解したフォークのリング部品を使って回転工具を作成。今回はかなりしっかり作ったので簡単には壊れないでしょう。
フォークを固定して難なくリングを取り外し。自作工具成功。
今後の為に塗装してとっておこうと思います。
ボトムのボルトも固着していたもののロングレンチで一発撤去。
前回苦心したここからのアウターケースの引っこ抜きですがラバーハンマーでアウターケースを上からゴンゴン叩いていたらスポッと抜けました。
前回は分解方法があっているのか疑問でやっていたので変な事をしましたが、分解方法が間違っていないと分かっているとこんな物です。
久々にマービックさんにアウターケースの塗装をお願いしたので、出来上がり次第CLにフォークを組み付ける予定。
今年はCLはエンジン以外は早々に組んでしまうつもりです。
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CL72もボチボチと進めています。年内にエンジン以外が仕上がれば良い方という感じ。
現在ハーネスの取り回しが写真を撮っていなかったせいで全く分からなくなっています。
近日中に拝見しに行かねば。
丁度合うシートを入手してレストア依頼をしていたのですが、先日仕上がってきたので装着。
良い感じです。
シート屋さんがシートのレストア工程の写真を全部撮影してくれていました。
購入した時はボロボロ、シートベースもサビサビシートだったのですがこれをフルレストア依頼。
フルレストア、性能重視なので赤スポンジには拘りません。
シートベースも表面はサビサビですが、板厚が薄くなる程まではいっていなかったので再生可能。
錆の除去、塗装もして頂けました。
新しいスポンジで形を整形して頂き・・・
革を張ってモールとベルトを付けて頂いて完成。
新古品より良い仕上がりの物にして頂けました。
フレームが進んでいるので作業し忘れていたフロントフォークのばらしとアウターケースの塗装に入ろうと思ったのですが、このフロントフォーク、また新手です。
とりあえずオイルを抜いたのですが既に劣化しすぎてうわずみ液とドロっとしたものに分離してました。
ボトムのボルトは適当な六角で外そうとした所びくともしなかったのでトルクがかかるレンチで緩めます。後はボトムケースを抑えてボルトが内部のピストンと供回りしない様にしながら取り外し。
ここからが問題。
過去CB93、CB72、CB450とフロントフォークのOHをやってきましたが、このCL72(後期型)はまた違います。
オイルシールがどうやっても抜けません。どうもオイルシールの上に蓋がしてあるのではないかと。
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パーツリストで調べてみるとこれはオイルシールでは無く「オイルシールリテーナー」という部品らしく、これを外さないとオイルシールは抜けない模様。そしてオイルシールを外さないと分解が出来ないという構造。一番やり難いフロントフォークです。
穴が開いているので多分回せという事だろうとサスペンションを回す工具にボルトを溶接してこんな工具を作って・・・
舐めたネジを回す時の要領で少しハンマーで回した後、作った工具でリテーナーを回転。やはり回して外れる構造でした。
第二関門オイルシール。完全に固着してしまって外せそうにもない・・・
さらにリテーナーが付いていた事も有りずいぶん奥深い所についており、従来私がやっていたグリグリしてバラバラにしながらオイルシールを外すやり方では非常に難しいです。
リテーナーのネジ溝も有るので無茶も出来ません。
初期型のフォークはリテーナーも無ければCB450等と同じ上部ハウジングにオイルシールが付いているのでハウジングごと取り外せてオイルシールの脱着も非常に容易ですが、後期型フォークはリテーナー付きでケーシングに直にオイルシールが打ち込んであるので非常に厄介です。
CB72後期型フォークより奥にオイルシールが設置されている所が面倒ですが、何かコツがあるのだと思いますが初めてなのでコツが分かりません。
やっちまった・・・ハンマーとドライバーでオイルシールをコンコンやってたらアウターケースが割れました(号泣)
開き直ってケーシングをサンダーでカットして・・・
割ってみました。
ケーシングの中はこんな構造。損害を出しながらも一つずつ勉強です。
しかし何か簡単にこの構造のフォークのオイルシールを抜く方法を習得しなければいけませんね。
先輩方に聞いてみる事にします。
このCL72後期型のフォークはボトムケース形状が似ているCB72後期型フォークともかなり構造が違いますし、この時期のホンダ中排気量車はフォーク外観が似ていても車種ごとに全然構造が違うのも面白い所です。
試行錯誤の時代だったのかな?と。
先月旅出ったCL72がパウダーコーティングカトーさんから帰還。
今回は紛体塗装で車体側を塗装。
以前も書いたように意外と紛体塗装が出来る所、さらにカラーバリエーションがある所というのが無く、それでいてリーズナブルに塗装頂けるところと言うのは限られるんですよね。
今回も丁寧に仕上げて頂けました。
錆の板だったアンダーカバー。
ここまで復活しました。
元が根が深い錆だらけだったのですが、厚塗りして頂いたようであまり目立たないレベル。
娘が何か組みたいという事なので工具箱を付けてもらいました。
工具箱は穴が開いてほとんど朽ちていたので程度が良い物を以前入手してそれを再塗装した物。
2年程温存していたメッキ部品。
これだけ日があいた上、この状態だと何が何の部品なのかさっぱり分かりません。
また難関の組み立て作業が始まります。
最初の1年は義兄ガレージに置かせてもらい、このガレージが出来た時に引き上げてきて分解。
外装パーツとメッキは完了していますが、肝心なフレーム他が手つかずのままガレージ内で眠っていました。
よくよく考えるとこのCL72は再塗装に手間がかかるんですよね。特に今回の様に全塗装となるとタンクやサイドカバー、フェンダー類のように銀色に塗装する箇所と写真のパーツ類の黒や赤に塗装する箇所が有り塗装点数が多い=外注に任せるとかなりの予算が必要になるという事を再認識しました。
そんな事で予算ややる気の都合もあってボチボチしか進行しないCL72ですが、今回やっとフレーム関連の全塗装に旅立ちます。
今回もCB72同様粉体塗装でいこうと思いますが、色々調べましたが粉体塗装でカラーバリエーションが有る所って意外と少ないんですね。
また今回も某所に御厄介になります。
初登場。My「CL72」です。
ヤレ方は相当の物が有ります。これをやるには時間と気合いとお金が要りますが、今年1年はどれも無かったので放置状態でした。
引越後は別ガレージに保管していたのですが、いよいよ解体にかかります。
レストア予定ですが、傷み具合が相当なのでかなり気分が乗っていないとやれない物が有ります。
現在CB450K0の復旧目途が立たないのですが、のんびり乗れるものに乗りたい欲求はMAXです。
来年年始早々から少々暇にはなりそうなので手を付けるなら今です。
これを見せた時に「・・・これはヤバいですね」というお墨付きは色々な方から頂いたのですが、私的には意外と部品も揃っていて中々良い代物だと思っています。
傷んでいる分には修理できますが、欠品している物を買うにはお金が相当かかります。
1965年式。後期型というやつかと。
自分でタイプ2だと思い込んでいたのですが、改めて見るとタイプ1でした。
楽しみです。