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雲形ナンバープレートを付けた原付。初めて現物を見ました。写真は撮る間もなく・・・。
そういえば以前toyoakiさんのとこで『こうなる』とのお話をお聞きした事があるような・・・。もう始まってたんですね、雲形ナンバープレート。
見たのは白ナンバーですが、この他黄色、ピンクなど原付二種も雲形ナンバープレートのようです。
現物を見ての感想ですが、『かわいい』。上記写真と同じようなリトルカブで、女の子が乗ってたから余計でしょうが。まだまだ始まったばかりなので、街中で見かけるほとんどの原付は従来の四角いナンバープレートです。
そもそも『なんで雲形』なの?という所ですが、歴史が好きな方は良くご存知かと思いますが、司馬遼太郎作の『坂の上の雲』という小説が有りまして、これが松山にゆかりのある小説なので、坂の上の雲の舞台になった街・・・という事でアピールする為の『雲形ナンバープレート』のようです。
『坂の上の雲』は日露戦争を描いた小説で、正岡子規、秋山真之など松山ゆかりの人物が主人公となっています。歴史に興味はない方は、『正岡子規はともかく秋山真之』ってダレ?という感じでしょうが、そんな方でも多分知っている、日露戦争時の最大の海戦、日本海海戦を指揮した東郷平八郎元帥をサポートした名参謀、バルチック艦隊を撃破した『T字戦法』の立案者として知られています。最も司馬良太郎の小説などで誇張されたところが少なからずあり、実際はそこまでは活躍しなかったのでは?という評価も有るようですが、とりあえず凄い方です。
まあ戦争を背景にした小説であるせいか、特に最近はそういうのをやたらと嫌う世情からか、あまりもてはやされる事もなかった『坂の上の雲』ですが、再来年2009年から3年かけて、NHKのスペシャル大河ドラマとして放送されるそうですね。巨額の制作費を使って現在製作が進められているようで、私的には非常に楽しみな一作です。江川達也の『日露戦争物語』も秋山真之を主人公にした物語なので、ドラマも小説も見たくないけどマンガなら・・・という方ならコチラがオススメかと。
なんと言っても日本が海外に追いつき追い越せで国力を高め、ついに大国ロシアを打ち破った、そんな日本の最盛期の幕開けが描かれているわけです。ホンダが小さな工場から始まり、RC162でついにWGPの頂点を取った、そういう話に似ていますが、私はこういうストーリーが大好きです。
何か最近では戦犯としてアジアの邪魔者のように扱われ、ナショナリズムの低下も著しい日本人ですが、まあそういう意味でも『坂の上の雲』、一つのブームを起こすのでは?などと思ったりします。