カツ★ガレーヂ

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スポカブのオイルパイプ修理

2009-01-22 08:16:02 | スポーツカブC110
カブ/モンキー系のエンジンのみならず、大体のバイクエンジンはヘッドにロッカーアーム等がある為、コレの潤滑用のオイルをクランクケースから送っています。C100やC110系はクランクケースからオイルパイプを伝わってオイルがヘッドに送られ、プッシュロッドの穴を伝ってクランクケースに戻ってきます。

C100等と違いスポーツカブで特徴的なのはクランクケースからヘッドに送られるオイルは途中にキャブレターを中継し、キャブレターが冷えすぎる事の防止及びオイルクーラー代わりをしているようです。この為クランクケースから出てキャブにつながるパイプとキャブからヘッドにつながるパイプがあるわけですが・・・。

このクランクケースからキャブという部分に使われるオイルパイプは距離がある分長く、特にこの機構がスポカブのみと言う共通性の無さから早くから部品としては無くなったようで、市場に部品が出回る事も有りません。
そんな事も知らなかった最初の赤スポのレストアの時、何を思ったのかこの長い方のオイルパイプを切ってしまいました!
上記の理由で中々部品も手に入らず、サンタンの物を使っていたのですサンタンのレストアも終わりコチラにもオイルパイプが欲しいところ。先日捨てたかどうか探していたオイルパイプを切ったものも雑部品置き場から出てきたので、コレを修理して使う事にしました。




修理と言ってもコレだけ細いものなので突き合せてロウ付けという訳にもいかず、その辺りが修理せずに放置していた理由なのですが先日仕事先で修理方法を思いつきまして。
このオイルパイプの金属部分は銅で出来ているのですが、ものとオイルパイプに二分の銅管をかぶせてコレをスリーブにして溶接すると言う手法。
これだとロウ付けし易くうまく行きそうだ・・・という事でやってみました。
溶接部分だけちょいと太くなってしまいましたが。






とりあえずコイツを赤スポに取り付け。
オイル漏れが出ないか、いきなり破断しないか確認した上でビニルチューブで仕上げようかと。銅管は結構弾力があるのでイキナリ折れたりという事は少ないと思うのですが・・・。その辺りの理由で銅管が使用されているのでしょうね。
振動が出る箇所なので前述の突合せでロウ付けだと溶接できてもその後の強度に問題が出るので、このスリーブを入れて溶接の方法しかないかと。







しばらく赤スポにつけていたサンタンのオイルパイプもサンタンへ戻しOK♪コレで気になっていた些細な事も解消です。
コメント (8)
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