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以前の記事でも書きましたが、全体的には昔の良い感じにやれた雰囲気が出ているC111ですが、各駆動部は程度がよくほとんど実働に近い状態でした。
まずは前後のホイールのガタを確認しましたが、以前一度ホイールは組み替えてあるようで、その時にメンテナンスされたのかグリスも切れていないようで軽快に回ります。
タイヤは一度空気を張って確認したところ空気漏れは無い様なのですが、ひび割れが出ており要交換だったのでSさんに後ほど交換して頂きました。
ブレーキはリアはよく効くのですが、フロントがほとんど効かない状態。見てると違う車種のアームが・・・。
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ストックしていたアームに変えて、ワイヤーは注油。ワイヤーにリターンスプリングが無いためにレバーが戻らない状態だった為、元々リア用のリターンスプリングの在庫を付けレバーが戻るように調整。遊びも調整してしっかりブレーキが効くようにしました。
・・・それでもスポーツカブはフロント側のブレーキの利きが甘いのですが。
チェーンの遊びも調整し各部のボルトをまし締めして足回りはとりあえずOKとします。
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次に燃調系。エアクリーナーのパッキンやインシュレーターの割れ・隙間を調べて締め直し。こういう箇所に隙間が出ていると燃調が薄くなったり二次エア吸い込みによる不調の原因になります。
キャブの中を点検しますが、初期型ながら程度がよく非常に綺麗です。ジェットや本体横のエア抜き穴の通りをチェックし、エアブローして詰りが無いように掃除。
フロートも点検し一度ガソリンを張ってみましたが、オーバーフローもしないようで油面もOKな模様。コック内も一度ばらして掃除しなおしましたが、タンクからのガソリンの通りも良いので燃料系はOK。
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初期型で一番問題がある事の多い点火系ですが、一度キーが回ったときに点火だけを確認するも火は無事飛んでいます。幸運にもコイルの状態は良い模様です。
ここでメインキーの鍵が回らず一度作業が止まったのですが、Sさんが鍵を調達されたのでそれを取り付けして作業再開。
エンジンを始動するのですが・・・中々アイドリングが安定せず一苦労。
タイミングライトで点火時期を確認したのですが、点火時期も丁度良くあっています。
エアスクリューを調整し、ニードルの段数も点検するもなんとなく薄い感じ・・・。
ひょっとすると・・・・とアイドリング時にインシュレーター付近を順番に手で押さえてみたのですが、押え方で回り方が変わります。
調べてみるとキャブレターとフレームを接合させる部分のナットが無くなっており、ここからエアを吸い込んで薄い状態になっていました。この部分にゴムカバーが付いていたので点検をし忘れてしまっていたのですが、要注意のポイントです。
ナットできちんと締めた後、再度エアスクリューを調整した所、アイドリングも安定し無事復旧することが出来ました♪
早速Sさんに試乗して頂き、私もついでで乗させて頂いたのですが、トルク感があり非常に気持ちよく走りました。うちのサンタンよりもパワフルかも・・・。
と言うのがツーリングの3日ほど前の話でして、Sさんはぶっつけ本番でしまなみ街道ツーリングに行かれたのですが、無事トラブルも無く150km近くのツーリングを楽しんで来られたとの事。
良かったです~。初期型でもちゃんと走る状態になれば全然問題なく長距離ツーリングも可能ですね!