年始に四苦八苦していたCB72のフロントフォークばらしですが、色々やった結果あっさりばらせました。オイルシールがボトムケースについており、オイルシールがフォークのパイプのストッパーとなっている為、分解には必ずオイルシールを抜く必要があるわけですが、このボトムケースに付いているオイルシールを抜くには上のメッキハウジングを抜く必要があるわけで・・・。
それが外せず困っていたのですが、結局色々やった結果「回したりややこしい事をせずそのまま引き抜いたらいいだけ」でした・・・。
ハウジングの裏が錆びていてボトムケースに固着していた為に何をやっても抜けなかっただけで、実際はそこまで抜けないものではないようですね。単にボトムケースにハウンジングが差し込んであって、それをフォークスプリングで押えてあるだけの構造です。
しかしこれまでにCB93やCB450もフォークをOHしてきましたが、これだけ年式が近い外見もそっくりな3車種ですが、構造はそれぞれ違いますね。見比べると面白いです。
他車種に比べてCB72のフロントフォークの特徴は何と言ってもフォークスプリングがインナーでは無くアウターに付いている事ですね。
フォークスプリングはスプリングとボトムケースのハウジングに挟まれて固定されているという60年代初期のホンダの仕様。CR110やCR93などもこの仕様だったかなと。
シールはボトムケースにオイルシールのみが付いています。
ボトムケースの形状は違えど、CB72は前期も後期もこの仕様です。
それに続いてCB93のフロントフォーク。外観こそはCB72初期の鉄ボトムケースに類似する形状ですが、フォークスプリングはインナースプリングに変わっています。CB93が1964年発売ですのでCB72とはほんの数年の違いでは有りますが、こんな所でも改善が見受けられます。スプリングがインナーに変わった最初のモデル?でしょうか。
その他の変更点としてはオイルシールがボトムケースに付いているのは同じですが、メッキのハウジングにダストシール(形状としてはオイルシールと同様)が付いていると言うシール2重構造となっていて、うちの3車種の中では最も凝ったつくりがされているフロントフォークです。
そして1966年、CB450K0のフロントフォーク。見た目CB72後期のフロントフォークそっくりですが、CB93同様スプリングはインナーになっています。オイルシールはボトムケースでは無くCB93ではダストシールが付いていたメッキのハウジングの位置に変更となっており、ボトムケース側にはシールも何も有りません。
CB93のフロントフォークを機能そのまま、少々簡素にされた仕様です。これが最もメンテナンス性は良いですね~。
CB72の発売が1960年、CB450の発売までに約5年の間が有りますが、色々とホンダさんが試行錯誤されたのが良くわかりますね。
KATSU'sさんはどのようなルートで手に入れたのでしょうか?
2年前の記事に質問してしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。
ブログ放置で申し訳ありません。
お問合せの件ですが、どこかの部品交換会だったのではないかと思います。