所沢市の多聞院毘沙門堂を訪ねました。
(写真は以前撮ったものです。)
この多聞院毘沙門堂は、1696年(元禄9年)に、
川越藩主柳沢吉保によって、地域の村の祈願所として
創建された寺社です。
その毘沙門堂の守り本尊となっている毘沙門天(多聞天)
は、武田信玄が戦に臨む際に兜に納められていたものと
伝えられ、12年に一度、寅年の5月に開帳されています。
ちょうど来年の2022年が、その年になっています。
(この写真も、以前撮ったものです。)
毘沙門天の御使いは虎(寅)とされており、お堂の
前には、左右に「狛寅」が置かれています。
また、身に降りかかる災いを託した寅:「身代わり寅」が
お堂の周囲にびっしりと並んでいます。
身代わり寅は、狛寅の風貌とは打って変わって、
実に可愛らしい、優しい表情です。
この多聞院は牡丹の寺として有名ですが、秋はモミジが
美しいことでも知られています。
そこで、多聞院を訪ねてみたというわけです。
1週間ほど前のことになります。
毘沙門堂に向かう参道は、ドウダンツツジが赤く
色づいていました。
その毘沙門堂を中心に、境内のモミジ(カエデ)が
見事に紅葉していました。
多くはイロハモミジではないかと思います。
陽光に透かされた赤や黄色の葉が、秋という時季の美しさを
際立たせています。
この樹は名称がわかりませんが、種類が違うようです。
よく糸モミジと言われるものが、これがそうでしょうか。
色とりどりに美しさを醸し出しています。
ところで、この多聞院は、珍しい山野草が境内のいろいろな
ところに植えられており、訪れる人を楽しませてくれます。
山野草を大事にしたいという、ご住職のお考えのようです。
今回目にしたのは、ダイモンジソウでした。
奉納された面白い鉢植えを見ました。
赤ピーマンです。
「UFOピーマン」という名前がついていて、
”未確認飛行物体型西洋唐辛子”と説明書きが
ありました。
こうした鉢植えが奉納されるのも、ご住職のお人柄を
表しているのかもしれません。
そういえば、このお寺の駐車場の立て札には、
「当山に御用の方は遠慮なく御利用下さい」と
書かれています。心を感じる文章です。
”どうぞお寺のお参りをお楽しみください。
そして生きとし生けるものを大切にしましょう。”
私には、そうした気持ちが強く伝わってきました。
ブログにコメントをありがとうございます。
紅葉は何かしら心を和ませてくれる感じが
します。寺社にモミジが多いのも、そうした
ことからかもしれないと思います。
長谷寺の紅葉も実に素晴らしいですね。
ダイモンジソウは高知県のにこ淵で見ました。色つきのもあるんですね。
今週は関東から近畿は紅葉の見ごろですね。