世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ハイカラ

2005年04月03日 | Weblog
昼過ぎ、竹橋にある「国立近代美術館」へ。
ゴッホの絵画展を見に行く。
ゴーギャンとの熱い友情、晩年の精神状態の不安定が筆のタッチに表れていた。
他にはセザンヌの絵画なども展示されていた。

それにしても、凄い人混みだった。
入場制限されていて、館内に入るのに30分待たされた。

ここの美術館のティールームはテラスを開放していて、
皇居の木々やお堀を見ながらお茶を楽しめるのだが、
混んでいたので今日は断念。
隣の毎日新聞社のレストラン街でお茶をした。

神保町の古本屋さんで樋口一葉の「にごりえ」をゲット。
現代語訳が無くて心配だったが、何とか意味が理解できる。
明治というと「けっこう昔じゃん」って思うけれど
ウチの祖母も明治生まれ。
「イケてる」ことを「ハイカラ」と文語表現する彼女だが、
一応通訳無しで会話できるし、明治ってつい最近の時代なのかもしれない。


夕方になり、風邪がひどくなる予感がした。
早めにお風呂に入る。

今宵は早めの就寝。
おやすみなさいまし。


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夜桜

2005年04月03日 | Weblog
昼下がりに起床。
風邪を引いたらしく、喉が痛い。
シャワーを浴び、出かける支度をしていたら
…夜の7時。

吉熊と夜桜を観に出かけることにした。
毎年お花見には、駒込にある六義園に行く。
しかし、六義園の夜桜を見に行くのは初めて。
六義園は自宅から近いこともあり、たまに散歩に行く。
ここは柳沢吉保が元禄15年に築園した由緒正しい「回遊式築山泉水」の大名庭園。
大きな池とそれを囲む園路を歩きながら、自然散策を楽しめる。
春夏秋冬、いつ行っても季節ごとの植物が迎えてくれる。


今日は、いつも閉まっている駒込駅寄りの北門が開いていた。
入園料を払い、中へ。
暗い道(千里場)の両脇を行灯の様な明かりが燈っており、
雰囲気は「怪奇特集 あなたの知らない世界」。
しばらく歩くと、ライトアップされた枝垂桜のお出まし!!

流れ落ちる瀧の如く、冴え冴えとした薄紅。
夜の闇に溶けながらも、己の存在を一心不乱に主張している櫻を見ていたら
胸がいっぱいになり、涙が出そうだった。
青空の中の櫻は溌剌としているが、夜桜は幻想的で艶かしい。
近くに寄って櫻を見たり、遠くから眺めてみたり
春を存分に楽しんだ。

池の方に出て、甘酒と三福だんごを食べた。
点々と燈るライトに映し出される水面や松の枝は
いつも見る六義園の雰囲気とは異なり、神秘的だった。
柳沢吉保やその家族も、こんな風にここの景色を愛でたのだろうか。

櫻の季節は、私を「日本の美」へ惹きつける。