深夜。
眠れない私。
布団で寝返りをうつのをやめ、ネットの森に散歩に出かける。
目の前には検索サイトの画面。
キーボードに別れたあなたの名前を打ち込む。
カタカタ・・・カタカタ・・・。
検索ボタンをクリック。
同姓同名のお医者様やマラソンランナーに紛れて、
本物のあなたの名前を発見した。
…クリック。
出てきたのは私の知らないあなたの姿。
「こんな論文出していたんだ。知らなかった。」
「今もあそこで働いているんだ」
煙草の煙をくゆらせながら、呟く。
深夜の呟きは思いの外部屋に響き、部屋に漂う煙を震わせた。
パソコンというネットの森へのパスポートを手に入れた私は、
あの時私の隣にいたあなたの新たな一面を発見できた。
こんなこと、電話料金の無駄なのにね。
私は、今、あなたが生きていることを確かめたくて、
…いや、かつて私が人を愛したという事実を確認したくて、
散歩を辞められないのだろう。
もう、会うこともないのにね。
おかしいね。
変だよね。
お誕生日おめでとう。
追伸;元気ですか?
眠れない私。
布団で寝返りをうつのをやめ、ネットの森に散歩に出かける。
目の前には検索サイトの画面。
キーボードに別れたあなたの名前を打ち込む。
カタカタ・・・カタカタ・・・。
検索ボタンをクリック。
同姓同名のお医者様やマラソンランナーに紛れて、
本物のあなたの名前を発見した。
…クリック。
出てきたのは私の知らないあなたの姿。
「こんな論文出していたんだ。知らなかった。」
「今もあそこで働いているんだ」
煙草の煙をくゆらせながら、呟く。
深夜の呟きは思いの外部屋に響き、部屋に漂う煙を震わせた。
パソコンというネットの森へのパスポートを手に入れた私は、
あの時私の隣にいたあなたの新たな一面を発見できた。
こんなこと、電話料金の無駄なのにね。
私は、今、あなたが生きていることを確かめたくて、
…いや、かつて私が人を愛したという事実を確認したくて、
散歩を辞められないのだろう。
もう、会うこともないのにね。
おかしいね。
変だよね。
お誕生日おめでとう。
追伸;元気ですか?