世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ふるさと 宮まつり

2006年08月06日 23時19分46秒 | Weblog
8/5
宇都宮の祭り「ふるさと 宮まつり」に行くため、妹と一緒に帰省。
それぞれ浴衣を持ち帰った。
私の浴衣は独り暮らしを開始した年に購入したものだ。
淡い藤色の生地にピンクの撫子がヒラヒラ舞っている。
どうして購入したのだろう、…忘れた。
無器用な私はやはり着付けなど出来ず、浴衣はずっと押し入れに埋蔵されていた。
今回初めてきちんと着るのだ。

夕方、母に浴衣を着せてもらう。
私も妹も、あっという間に変身。
何年振りかの浴衣姿にテンション上がりまくりの我々姉妹。
写メ撮りまくり。
非日常的な衣装を着ると、どうしてこうも興奮するのだろうか。
コスプレを趣味とする人々の気持ちが分かった。

母と妹と三人で、宇都宮の市街地に赴く。
仕事を抜けてきた浴衣姿の父とPARCOで合流し、大通りやオリオン通りを歩いた。

「何か食べたいものがあったら、言いなさいね」
人混みの中、振り向きながら母が言う。
昔はこんな母ではなかった。
余裕が無かったのもあるが、いつでもイライラしていた。
宮まつりでも、「あれ欲しい、これ欲しいとか言ったら、もう連れてこないからね!」と行く前から念を押されていた。
いまだに欲しいものに対して、特に、誰かの金銭で…というシチュエーションには、過剰に遠慮をしてしまう。
着物の着付けも、昔はヘラヘラしていると「じっとしてな!」とすかさずビンタが飛んできた。
子育てを終えた母は余裕に満ちていて、そしてどこか私たち子供に対し来賓的な扱いをする。嬉しいし、ありがたいんだが、「もう、私はあの家の人間ではない」という雰囲気で、寂しさを感じる。

家族で飲み屋を数軒梯し、タクシーで帰宅。
最後に行った居酒屋「太郎ちゃん」のマスターと両親は、34年来の付き合いだ。初めて会ったママさんは、下妻物語のおばあさまを若くしたような感じのヒトだった。
初対面なのに、「よく来たねぇ」と、抱き締めてくれた。
彼女から溢れ出す癒しオーラに、涙が出てきた。
おかしな話であるが、ぷよぷよした大きな胸や優しい語り口調に、深い慈悲みたいなものを覚えたのである。

普段の摂取量の3倍は飲んだと思われる、あの晩の私。
あと一滴多くお酒を飲んでいたら、確実に吐いていたと思う。
フラフラしながらお風呂に入り、寝たらしい(覚えていない)。


8/6
珍しく午前中に起きた。…暑くて寝ていられなかったのである。
妹とブランチをし、語った。
湯水のようにあった実家での生活はいつの間にか蒸発していて、いつしか家族で語り合う時間というものは、なかなか手に入らない貴重な時間になった。
夕方、妹と近所のシダックスへ歌いに行った。
1999年頃が各々の人生で一番楽しかったという結論から、その頃の曲を中心に歌った。
締めは、モーニング娘。の「LOVEマシーン」。

父は仕事に行っていたため、母が駅まで送ってくれた。
少し寂しそうだったのが気掛かりだが、また来週会えるのだからと言い合って別れた。

荒川を渡り終える頃、明日のことを考える私がいた。

あと4日出勤すれば、魅惑の広島旅行が待っているだわさ♪
カウントダウン、開始☆
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