世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

浮世離れした視覚的快楽

2008年08月15日 | Weblog
8月15日(金)
倉敷散策。

ホテルのチェックアウトが11時だったので、朝風呂に入ったりして、のんびりと支度をする。


まずは大橋家。
200年前の家屋。
切妻造りが美しく、また漆黒の床に外からの光が薄く届いている様子はなんとも言えぬ風情があった。
洋館も好きだけれども、こういう日本家屋もいいなと思った。
思ったら最後。
なりきるのが私。
気分はもう、地主のご令嬢。
小作農の次男・熊吉と禁断の恋に落ちて悩むのよ。
ほーっほっほっほっ!(注…喪黒福造ではない)。


白壁が縁取る運河沿いをたらたらと歩く。
やたら眩しい。
そう太陽光線が白壁に反射して、町全体がキラキラしているんである。

風にそよぐ柳、川のせせらぎ、白壁、…浮世離れした視覚的快楽を堪能。



はらへりへりはら。
目星をつけていたうどん屋さんが大混雑していたため、大正亭というお店で遅めの昼御飯。


岡山ったら、アレだ。ままかり。
ままかりと鰆のお寿司を食した。
…世の中にこんなに美味しいものがあったのか!っつーぐらいの感動だった。
味音痴で子供の味覚を持つ私だが、これは本当に美味しかった。
鰆はかぼすと塩をつけて口の中に入れると、風味を残したまま溶けていくんである。ままかりは醤油でいただいた。クセがなくて優しい味がした。

女将さんと少し話した。ままかりについてもレクチャーしてくれた。
まんま(ご飯)を隣の家に借りにいくぐらい美味しいから、ままかり。へぇ。


阿智神社に登る。

暑い中、階段を…ちょっとしたアスリートな気分。休むと足が動かなくなりそうだったので、ひたすら上を見て登った。
登りきったところにある神社からの眺めは絶景で、風が気持ちよかった。極楽。
正直、倉敷にはあまり興味がなかった。母の強い薦めで旅行プランに加えたのだが、行って良かった。
飛騨高山と栃木市と川越を足したような情緒のある町だった

夕方、尾道に向かう。
倉敷から在来線で1時間ちょっと。
東尾道から尾道に入る前、デジカメの動画で車窓を撮影した。尾道マニア炸裂。

いとしの尾道。

「ただいま」
と言いたくなる、私の第2の故郷だ。




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