世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

干物女の聖なる夜★

2008年12月10日 22時47分16秒 | Weblog
心療内科デー。

今日は暖かい…というか蒸し暑い。
会社を定時に上がりダッシュ。心療内科に着く頃には汗だくになっていた。

今日の待ち時間…2時間。
先日購入した「恋愛嫌い」(平安寿子)を半分まで読んだ。
主人公が3人の女性というオムニバス作品なんだが。
私は特に「翔子」という女性に惹かれる。
翔子は独り暮らし。
猫を飼っている。
生き甲斐はブログ。
…干物女。


このブログをご愛顧してくださっている読者の皆さんなら、ピンとくるに違いない。


これは私だ。

もう、家のどっかに盗聴機が付けられているんじゃね?
と思うぐらい、リアルな私が本の中で活字として生きていた。

猫がクマになっただけ。

私はけっこう個性的な人生を歩んでいると思っていたんだが、実はそうでもないんだということが「翔子」の章を読んで判明した。
とても不思議な気分だ。


クマ医師タイム。
クマ医師、ジャケットを羽織ってる!
クマジャケット、萌え~。

照れ隠しに小さな咳をして着席する私。

質問に対し、サクサクと答えた。
「考え方が変わりましたねぇ~。こんなに早く回復するとは思いませんでした」
と、今日もクマ医師はご機嫌そうだった。
「誉められると伸びる子なんです」
と、「誉めてアッピール」を展開する私。…別名「痒いところを適切に説明し、早く快楽を味わう作戦」。

私がここまで回復したのも、身に起こるほとんどのことを
「どうでもいい」
「関係ない」
「自分が幸せならばオッケーじゃん」
「興味がない」
と思うようにしようという思想が自身の中にムクムクと発芽したからである。

それだけ、今まで…少なくとも昨年までは、無理をして生きていたんだと思う。
寝る前のソラナックス0.8ミリが消え、マイスリーだけになった。
今の私ならば、そのぐらいの減薬には動揺しないぜ。
へのかっぱだぜ。


次回の心療内科デーの予約を取るとき。
中村玉緒みたいな受付の女性が、
「二週間後…24日になりますが。大丈夫ですか?」
と、おずおずとお伺いをたててきた。

え?
24日。
普通の水曜日じゃん。
いーよ。
どうかした?
祝日だっけ?
それは前日の23日か。


「ええ。一番遅い時間が空いているならば、その日でお願いします」
と答え、処方せんを持って薬局に向かう途中…
気づいた。

12月24日という日の位置付けについて。
気づいたんである。
聖なる夜じゃねーか!

忘れてた。

この業界にいたら、24日がどんだけ特別な日かということぐらい忘れないはずなんだが。
不況ブリザードが吹き荒む中にある売上高やその雰囲気を見ていると、12月24日の重要性とか存在意義とかが、かなり希薄になってしまうのも無理はない。
2000年…私が現役販売員だった頃の方がまだ売れていた気がする。新卒の私だってクリスマスイブには高額品を売っていたからなあ…。

今年はクリスマス応援がないのも相成り、つい、うっかりと聖なる夜の存在を忘れていた。

30歳のクリスマスはカウンセリングになるもよう。

きっと。
たぶん。
慌ただしく会社を定時に上がる私を見て、
「あら?何か用があるのかしら?今日はクリスマスイヴだもんね」
と、人々は囁くであろう。

診察ですから!

まー、クマ先生の優しいカウンセリングで癒される聖なる夜もいいかな。

クマクマ。
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