世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

人生はバランスで何かを勝ち得て何かを失ってく

2009年12月20日 | Weblog
第九のあと、池袋でゆっくりと買い物と食事をしたかったのだが、今宵19時からもうひとつのお楽しみがあるので早々と帰宅した。
親愛なる小室哲哉様がテレビにお出ましになるのである!!
玉音放送だ、こりゃ。
初秋に出た彼のエッセイは読んだのだが、やはり動いている小室さんを見たい。
喋っている小室さんを見たい。あと、あのチャームポイントの泣き黒子も。

昨年11月。
小室さんは5億円詐欺で逮捕されてしまった。
あの朝のことは生涯忘れられないと思う。

今日の番組は、逮捕時の映像を本人に見せてその表情も放送するという残酷なものだった。みのもんたの質問に、小室さんは真摯に受け答えをしていた(お喋り、苦手なのに)。

昨年の夏、小室さんが逮捕される3ヶ月前。
尚美学園大学の公開授業で見た小室さんが、私が見た最後の生小室さんだ。

あのとき、小室さんは既に借金まみれだったんだ…。
そう思うと切なくなった。
教壇で「90年代の、あの僕の時代は終わりました」と言っていた小室さん。
いさぎいいと思ったけれど、本当は悔しかったんだろうなあ。
そして、お顔が若干むくんでいたのが気がかりだった。
今日見た小室さんは、顔もすっきりとしていたし、膿を出した表情になっていた。
真面目に反省しているっていうのが、ちゃんと伝わってきた。

それにしても悶絶しそうなほど、かっこよかった。小室さん。
私の好きなスーツ姿、そして同色のベスト。
スタイリッシュな佇まいに、ため息&鼻血ボンバー。

いつの間にか小室さんと敵対関係になってしまった松浦さん。
そんな松浦さんが、罪を犯した小室さんの為に6億円を用立ててくれたくだりに感動。私の中の松浦さん株、上昇。

放送中、妹・芋子とメールでやり取りをしていた。
「小室さん、復活、ゲッワイ!」
「松浦さん、毒舌」
「小室さん、泣きそう」
とか。
思えば、我々の青春期、いつも小室さんの音楽が傍にあった。
今の私の生活にも小室さんの音楽は必須要素だ。

早くなくてもいい。
また小室さんの中毒性の高い音楽を楽しみにしている。

でもって、明日のエイベックス・グループ・ホールディングス(株)の株価が気になる。



[PV] Friendship - H jungle with t


「熱い血が流れてる ちょっと見じゃわからないけど
 人生はバランスで何かを勝ち得て何かを失ってく
 それでも未来を担うかけらでも 男としては狙ってる

 逢える時が来る こんな時代を生き抜いていけたら
 報われることもある
 優しさを手抜きしなけりゃ」

発売当初は特別惹かれなかった「Friendship」(H jungle with t)。
今聴くとジワジワくる。
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An die Freude

2009年12月20日 | Weblog
小林研一郎がタクトを振るう第九を9年ぶりに聴いた。クセのある第九だ。いつかまた聴きたいと思っていたのだが、なかなか休日と合わずに今年になった。

日本フィル 「第九交響曲」特別演奏会
出 演: 指揮/小林研一郎
ソプラノ/菅英美子
アルト/相田麻純
テノール/錦織健
バリトン/青戸知 
オルガン/勝山雅世
日本フィルハーモニー協会合唱団
日本フィルハーモニー交響楽団

曲 目:
J.S.バッハ/トッカータとフーガBWV565
主よ、人の望みの喜びよ
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」

東京芸術劇場にて。

毎年聴きにいっている第九だが、1階S席は初めてだ。音の違いも分からないし、なんせ私はド素人だし。1階S席を選んだ理由は1階の喫煙所に近いから。限られた休憩時間内で離れた喫煙所に急いで行くのが嫌なのである。そんな理由。東京芸術劇場の1階S席だなんて2002年のフジ子・ヘミングのピアノリサイタル以来だ。

着席すると、目の前が舞台。
ビオラの人の楽譜に記載してある♪も余裕で見ることができた。


まずはパイプオルガン。

・トッカータとフーガBWV565
→「ティロリ~鼻から牛乳~♪」って、小学生のとき、男子が歌っていたあの名曲だ。

・主よ、人の望みの喜びよ
→メルヘン!!パイプオルガンの柔らかい音色と曲目で夢見心地。

パイプオルガンの高音ってピコピコしていて、なんだか電子ちっくなのな。
今日初めて感じた。

休憩を挟み、第九。

案の定、私の席(前から7番目バリトン寄り)からは合唱の人たちが楽器の奥に隠れてしまっている。
そんな心配をよそに、炎のマエストロ・コバケンこと小林研一郎氏、登場。

第1楽章
やはりSFを感じる。特に出だしなんて、宇宙で地球が誕生した瞬間みたいである。
コバケン氏のタクトから徐々に音楽が生まれてきて、やがて爆発!

第2楽章
第4楽章と五分ぐらいに好き。ティンパニーの激しさが地響きするぐらいの強烈さをもって私のお尻に伝わってきた。

第3楽章
眠くなる。

第4楽章
キター!
身を乗り出すゲンキンさ。
さっきまで微睡んでいたのに。
合唱に入る前のじらしっぷりは9年前と変わらなかった。

合唱による二重フーガ部分で思わずウルッときてしまった。
澄んだ歌声に、今まで歩んできた人生に起こった嫌なこと全てが浄化されていく錯覚に陥った。
そして、最後の「funken!」で昇天。
楽譜どおりのテンポで“fun - ken!”と歌わせる指揮者と、八分音部並みの速さで一気に“funken!”と歌わせる指揮者がいるらしい。今日は多分後者だった。

拍手のとき、コバケン氏の「皆さんの新しい一年がどうか良いものになりますように。また来年会いましょう」とのMCがあった。さっきまでの真剣な表情と違い、とても柔和な笑顔を見せた。
9年前気付かなかった指揮棒を振るう度に聞こえるコバケン氏の唸り声(「フッ」とか「ハッ」とか)に圧巻だった。オーケストラや合唱全員に神経を配り、頷いたりしている様子が今回の席からよく見えた。
彼はここ3日連続、第九の指揮していたもよう。
細い体なのに。すごい体力だ。

バリトンの青戸知さんはどう見てもパパイヤ鈴木に似ていた。「青戸知 パパイヤ」と検索するとけっこうヒットする。
テノールの錦織健さんは「ダバダ~♪」の人。カコイイ。プリンセスちっくだった。左耳のダイヤのピアスがピカピカと光っていた。1ct以上はあると思われ。

今年も無事に第九を聴けた。
こんなに魂に迫ってくる第九は久々だった。
これを聴かないとやはり私は年は越せないと思った。

来年も健やかな気持ちで第九が聴けますように。




Beethoven Symphony No.9 - Bernstein 1989 (part 3)

バーンスタイン氏の指揮の第九。
4:37~ところが好き。
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