土曜出勤日。
市況も休みであるし、急ぐ仕事もないので、来年度の予算作成をやり始めた。
今、来年の夏から店舗に配布する制服を作成している。
その予算(福利厚生費)のシュミレーションをしていたら、耳の穴から煙が出てきそうになってしまった。
これは…手強い。
昼休み。
喫煙所仲間のN係長と歯磨きタイム。
今朝、先日美容室でいただいたトリートメントを髪にいっぱい塗った。
そのせいか、髪がつやつや。
思わず、N係長に撮影を依頼してしまった。
「写真?いいよ。綺麗だね。私も縮毛矯正かけよう」
と言いながら、彼女は私のスマホを受け取った。
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N係長は、他部署の先輩である。
彼女は秘密結社・喫煙仲間の中にいても、悪口や噂話に参加しない。
それって、本当に凄いと思う。
地方の店に単身赴任し、都内の店長をしたあと、本社に来た。
出勤時は
「つーかよう。土曜まで働かせんなよ」
と思っていたが、行ったら行ったで、会社はそれなりに居心地がいい。
というのも、女性社員同士の仲が良いからだと思う(本社)。
特に、経営管理室は、吉熊上司と後輩女子Cちゃんと、毎日笑いながら真剣に働けるという有難い環境である。
夕方は、新しい制服の資料の整理。新しい業者に依頼することをまとめた。
定時の鐘が鳴り終えたあと、同僚があっという間に撤収。
土曜出勤にありがちなパターン。一刻も早く帰宅したいという欲求が噴出している。
今日は土曜日なので、図書館は早めに終わってしまう。
ココアを飲みながら、嶽本野ばら先生の「破産」を読了。
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↑
小惑星探査機はやぶさ君&クマのスプーン。←亮子ワールド。
あらすじ
半分以上実話?? 借金返済サスペンス!
いっときは売れっ子作家となり、一千万円近くの貯蓄があった小説家の僕。しかし、諸事情により単行本の刊行が先延ばしになり、収入が激減。浪費癖も手伝って気がついたら、三百万円以上の借金を抱えていた! このまま僕は破産してしまうのか?!
うろたえた僕は稀覯本を売って日銭を稼ぐものの、元カノで資産家の娘・靴乃コ(かのこ)に、お寿司を奢ってしまうような自堕落な生活を改められず、同じマンションに住む、なぜか巫女姿の要容子(かなめようこ。職業は「高利貸しで魔法使い」)には、「お金を返せる目処がつけられないのなら、死ぬべきですね」と言われる始末。
唯一の頼みの綱だったクレジットカードも使用限度額を超え、いよいよ家賃の支払いもできなくなった僕は、出版社の担当編集者たちに泣きつき、文芸誌で小説の連載をさせてもらうことになる。が、震災をテーマにした小説を引き受けたところ、まったく書けなくなってしまった。
ぶっとんでいた。
作中、母親への想いが書かれていて、ぐっときてしまった。売れっ子作家になって大金を得ても、仕送りなんか一度もしたことがない親不孝な「僕」。震災後、母親から宅急便が届き、箱を開けてみると缶詰や米。そして、年金暮らしの中、切りつめて送ってくれたのであろう一万円札。電気を止められるぐらい破産寸前の「僕」はその一万円の重みを知る…。
こういうの、弱いんだよな…。私の母も、震災後、帰省した私が帰る際、救援物資をいっぱい持たせてくれた。「亮ちゃん、自炊しないからねぇ」と。カップラーメンやらお菓子やら。あのときのことを思い出した。
リアルなカードローン地獄の様子も印象的だった。あと作家と出版社の人の絡みなど。
嶽本先生の作品(長編小説)は後半、スピードが増すように思う。「タイマ」も「下妻物語」も。
今回も然り。のめりこむ様に読んでいたら、最後の一行になっていた。
私は会社に行って、決められたことをやり、分からなければ上司や社長に伺いを立てて実行することでお金を得ている。
「土曜出勤嫌ですよね」と同僚たちと話しつつも。
作家は書くことでお金を得ているわけだが、それって凄いと実感。書けなければお金がもらえない、その繊細かつ孤独な作家という仕事は私では想像もできぬほど偉大であると感じた。
ブログでさえ「今日、何書こうかな」と考え込む日があるのに。…私。
さて、明日は貴重な休日。
夜更かしはほどほどにして、早く寝よう。
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市況も休みであるし、急ぐ仕事もないので、来年度の予算作成をやり始めた。
今、来年の夏から店舗に配布する制服を作成している。
その予算(福利厚生費)のシュミレーションをしていたら、耳の穴から煙が出てきそうになってしまった。
これは…手強い。
昼休み。
喫煙所仲間のN係長と歯磨きタイム。
今朝、先日美容室でいただいたトリートメントを髪にいっぱい塗った。
そのせいか、髪がつやつや。
思わず、N係長に撮影を依頼してしまった。
「写真?いいよ。綺麗だね。私も縮毛矯正かけよう」
と言いながら、彼女は私のスマホを受け取った。
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N係長は、他部署の先輩である。
彼女は秘密結社・喫煙仲間の中にいても、悪口や噂話に参加しない。
それって、本当に凄いと思う。
地方の店に単身赴任し、都内の店長をしたあと、本社に来た。
出勤時は
「つーかよう。土曜まで働かせんなよ」
と思っていたが、行ったら行ったで、会社はそれなりに居心地がいい。
というのも、女性社員同士の仲が良いからだと思う(本社)。
特に、経営管理室は、吉熊上司と後輩女子Cちゃんと、毎日笑いながら真剣に働けるという有難い環境である。
夕方は、新しい制服の資料の整理。新しい業者に依頼することをまとめた。
定時の鐘が鳴り終えたあと、同僚があっという間に撤収。
土曜出勤にありがちなパターン。一刻も早く帰宅したいという欲求が噴出している。
今日は土曜日なので、図書館は早めに終わってしまう。
ココアを飲みながら、嶽本野ばら先生の「破産」を読了。
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↑
小惑星探査機はやぶさ君&クマのスプーン。←亮子ワールド。
あらすじ
半分以上実話?? 借金返済サスペンス!
いっときは売れっ子作家となり、一千万円近くの貯蓄があった小説家の僕。しかし、諸事情により単行本の刊行が先延ばしになり、収入が激減。浪費癖も手伝って気がついたら、三百万円以上の借金を抱えていた! このまま僕は破産してしまうのか?!
うろたえた僕は稀覯本を売って日銭を稼ぐものの、元カノで資産家の娘・靴乃コ(かのこ)に、お寿司を奢ってしまうような自堕落な生活を改められず、同じマンションに住む、なぜか巫女姿の要容子(かなめようこ。職業は「高利貸しで魔法使い」)には、「お金を返せる目処がつけられないのなら、死ぬべきですね」と言われる始末。
唯一の頼みの綱だったクレジットカードも使用限度額を超え、いよいよ家賃の支払いもできなくなった僕は、出版社の担当編集者たちに泣きつき、文芸誌で小説の連載をさせてもらうことになる。が、震災をテーマにした小説を引き受けたところ、まったく書けなくなってしまった。
ぶっとんでいた。
作中、母親への想いが書かれていて、ぐっときてしまった。売れっ子作家になって大金を得ても、仕送りなんか一度もしたことがない親不孝な「僕」。震災後、母親から宅急便が届き、箱を開けてみると缶詰や米。そして、年金暮らしの中、切りつめて送ってくれたのであろう一万円札。電気を止められるぐらい破産寸前の「僕」はその一万円の重みを知る…。
こういうの、弱いんだよな…。私の母も、震災後、帰省した私が帰る際、救援物資をいっぱい持たせてくれた。「亮ちゃん、自炊しないからねぇ」と。カップラーメンやらお菓子やら。あのときのことを思い出した。
リアルなカードローン地獄の様子も印象的だった。あと作家と出版社の人の絡みなど。
嶽本先生の作品(長編小説)は後半、スピードが増すように思う。「タイマ」も「下妻物語」も。
今回も然り。のめりこむ様に読んでいたら、最後の一行になっていた。
私は会社に行って、決められたことをやり、分からなければ上司や社長に伺いを立てて実行することでお金を得ている。
「土曜出勤嫌ですよね」と同僚たちと話しつつも。
作家は書くことでお金を得ているわけだが、それって凄いと実感。書けなければお金がもらえない、その繊細かつ孤独な作家という仕事は私では想像もできぬほど偉大であると感じた。
ブログでさえ「今日、何書こうかな」と考え込む日があるのに。…私。
さて、明日は貴重な休日。
夜更かしはほどほどにして、早く寝よう。
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