世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

頼むよ、吉熊

2013年10月30日 22時26分31秒 | Weblog
明日は健康診断が実施される。
35歳と40歳以上の本社の人々は、血液検査と心電図検査がある。
私は会社でそれらを受けるのは初めてだ。

10年ほど前、吉熊上司に
「35歳になりたくないです。採血が怖いんです」
と言ったことがある。
「大丈夫だよ。その頃、君はもういないんじゃないか」
と笑われた。
あれから10年。
私は会社を辞めることなく、いまだに同じ部署で同じような仕事を同じ上司のもとで行っている。
そして、ついに明日である。


採血、こわぁぁぁぁあい。
思えば、小学生時代、水疱瘡(初期)で小関内科に行ったとき、「女の子は悪化させて顔に跡が残ったら大変」とか言われていきなり注射をされたあの恐怖がトラウマになっている。あのときは、申し訳ないが暴れた。ドメスティック小学生。仁義なき小児科。


本当、注射、苦手。
痛いし怖いし。
激しく鬱。


アルコールが付いた脱脂綿で腕を拭かれているときなんて恐怖感最高潮。
ギロチン処刑5秒前のマリー・アントワネットに激しく共感してしまう。
針の先なんて絶対に見ないもんね。
ここ最近は片手で握りしめた吉熊を凝視し、あわよくば心の中で吉熊と会話をし、意識を遠い所に持って行っている。
そうしないと発狂してしまいそうなのである。



明日は、本社の男性が終わってから女性が受診する。
吉熊上司に、
「明日、一緒に受けような!」
と笑いながら言われた。

心電図の装置を付けられながら、平然と平行になって横たわる上司(男)と部下(女)。
想像したら笑ってしまった。
後輩男女も爆笑。
「そこまで一緒なんですか!?」
「どんだけ一緒なんですか!?」
みたいな。


そんなこんなで明日も吉熊持参。
頼むよ、吉熊。






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一番好きな場所

2013年10月30日 21時43分12秒 | Weblog
定時後の喫煙所に、隣の部署の次長が来るようになってから2週間余。
大人の事情で、彼は定時に着席していたくないそうだ。
なのでこの時間、非喫煙者なのに喫煙所に避難している。

いつも一番乗りは私なのだが、たまに次長に先を越される時がある。
「遅いじゃないですか、○○さん(私)」
と突っ込むようになった、最近の次長。


私が本社に来た12年前から同じフロアに居たのに、我々はあまり絡んだことがない。
真面目でなかなか自身のプライベートを話さない彼だが、今ではもうあの空気に馴染んでいる。
取りあえず、彼が週末にテニスをしていることを知った。


彼は50代なのだが髪が超綺麗だ。
黒々ふさふさした髪に天使の環がくっきりと浮び上がるのである。
はっきり言って羨ましい。
直毛でツヤがある。

「私前から思っていたのですが、次長の髪、超綺麗ですよね」
と言ったら、驚いていた。

「一応セットしているんですが浮いてきちゃうんです」
と照れていた。大きな体をもじもじさせて。

12年間思っていたことが言えてすっきり。


当社の喫煙所(本社)はちょっとしたサロンみたくなている。
喫煙者の絆は強く、各々が愚痴ったり、噂話をしたり、泣いたり、笑ったり、そんな感情を共有している。


社内で一番私の好きな場所だったりする。








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