世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

極楽浄土と太古のロマン

2021年07月11日 22時50分44秒 | Weblog
7時に起床。
だが出勤日ではない。

今日は行田まで古代蓮を見に行った。早起きは苦手なのだが花のためならば起きられる。
昨日、不忍池の蓮が閉じてしまっていて不燃焼だったので蓮のリベンジ。

行田駅からは無料のシャトルバスを利用。(9時37分に行田駅に到着、9時45分のバスを利用)



着いた~。2年ぶり!


2000年も前から眠っていた蓮の種が、1971年のゴミ焼却場建設の土木工事で偶然掘り起こされ、2年後に自然に開花したという行田の古代蓮。
古代蓮が咲いた場所はゴミ焼却場建設が中止となり「古代蓮の里」公園として整備された。
ここで見つかった古代蓮は行田蓮と命名され、毎年大勢の人々に古代へのロマンを感じさせながら美しく咲き誇っている。



一面蓮だらけで、ちょっとした極楽浄土であった。










今日の一枚。


かくれんぼしている吉熊。発見。



美しい。ひたすら美しい。








蓮の種。
つぶつぶ恐怖症の人はこれに恐怖を覚えるらしい。私はハノイで食べた。苦かった。台湾では砂糖漬けになったものをお土産にし、母に喜ばれた。


蓮の葉のシャワー。
すんごい勢いでジャバジャバ水が溢れていた。



蓮の花とタワー。








珍しい八重の蓮。
漢蓮(かんれん)という品種らしい。



舞妃蓮(まいひれん)という蓮。気品があって好き。



吉熊、また来ようね。






さきたま古墳群に到着。
古代蓮から10分ほど、シャトルバスに揺られた。(11時15分の古代蓮発のシャトルバス)



移設民家。
ほっこりする。







近くのベンチで古代蓮の売店で買ったゼリーフライを食した(おからが入ったコロッケのようなもの。行田の名物)。




売店のゼリーフライ人形、マスクを装着してた。




さきたま史跡の博物館へ。入場料200円。



日本史の教科書にも載ってる国宝・金錯銘鉄剣を拝めて満足。日本史の授業で熱く語られた記憶。書いてある文字のフォントが激マジかわいい。古代人、女子力高い。接写をしなければ撮影可能という太っ腹。






はに丸くんみたい!



脳内、はに丸ソングに占拠された。
おーい!はに丸 OP

我々の年代ならばみんなそうであろう。



企画展「運ぶ」も堪能。


「埼玉(さきたま)の津」が印象的だった。

「埼玉の 津に居る船の 風をいたみ 綱は絶ゆとも 言な絶えそねつ」
(さきたまの つにおるふねの かぜをいたみ つなはたゆとも ことなたえそねつ)


「埼玉の津に泊まっている船のように、風が強くてもやい綱が切れてしまっても、二人の愛の言葉だけは絶えないで欲しい」

万葉集の巻十四東歌中の相聞、武蔵国の歌九首のうちの一首三三八〇番に「埼玉の津」という地名が登場するのだが、その歌が超胸キュン。なんて切ないのだろう。人が人を愛する気持ちって昔も今も変わらないのかもしれない。



バスの時刻まで時間が余っていたので稲荷山古墳に登り、世界の中心で愛を叫んできた。(←暑さで脳が溶けてしまい、物事の判断がつかなくなった)。




絶景なり。


BGMは「瞳をとじて」
世界の中心で愛を叫ぶ 予告編


瞳を閉じれば、ここはオーストラリアのエアーズロック。
さきたま古墳だけど。いいの!!
気持ちが良くて、もうなんか感極まって泣いていたからね。
古墳の上で。
炎天下の下、マスクの内で愛を叫びながら「瞳をとじて」を熱唱。カオス。


将軍山古墳は内部を展示している(さきたま史跡の博物館のチケットを提示すれば無料で入れる)。


馬さんに跨るイケメン。


石室内で眠る誰か。追加で葬儀を行い、その都度、古い供え物は隅の方に置かれて行っていたらしい。



二子山古墳。



今日見た古墳の中で一番萌えた古墳「愛宕山古墳」
墳丘長は54.7mと、埼玉古墳群で最も小さい前方後円墳。
愛くるしい佇まいに全俺が萌えた。ちゃんとお濠に包囲されてる。





はにわの館でお土産を購入。



行田駅までのシャトルバス。(さきたま古墳14時45分発)
さっきまで晴れていたのに、空が暗くなってきて雨がポツポツと。


高崎線が止まってしまい、行田駅で足止めを食らった。
土砂降りがすごくて、その様子をホームから眺めていた。
なんとか運転再開し、無事に地元の駅まで帰ってこられた。


はにわの館で購入したミニ埴輪ちゃん。
きゃわゆい。


さっそく我が家に馴染んでいる。


夕食は近所のインド料理店のカレー。
焼きたてのナン、濃厚でスパイシーなチキンカレーに悶絶。
お腹が空いていたので一気にペロリ。


ちょっとした日帰り旅行を楽しめて大満足の一日だった。
暑くて全身に塩が出現したけれども。

古代人のロマンも胸熱だったが、泥中から美しい花を咲かせ、上を向く蓮の花にも勇気をもらえた。
極楽浄土と古代に思いを馳せつつ、今日は眠りにつこう。