世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ」

2021年07月18日 | Weblog
11時半に起床。すごくよく寝た。
レトルトのパスタを食べ、洗濯、掃除を終えて今日もお出かけ。
目指すは東京駅。




オリンピックまであともう少し。この前これを見たときは「あと62日」ぐらいだったのに。月日が経つのは早い。



あ!つ!い!





「木彫り熊の申し子 藤戸竹善 アイヌであればこそ」@東京ステーションギャラリーへ。



クマ好きな私。
去年の秋に北海道の八雲町にある木彫り熊資料館にも行った。

2020年10月28日 2020旅行~5日目~

あの日は幸せだった。蜜壺に落ちて「でへへ」となったクマのプーさん状態だった…。


東京駅に面した入口のポスター。とても目立っていた。






【この展覧会について】(HPより)

北海道美幌町で生まれ、旭川市で育った藤戸竹喜(ふじとたけき 1934-2018)は、木彫り熊の職人だった父親の下で12歳の頃から熊彫りを始めました。やがて阿寒湖畔に移り住み、この地で才能を開花させて、数多くの木彫作品を生み出します。

藤戸竹喜の作品の特徴は、大胆さと繊細さ、力強さと優しさといった、相反するものが同居していることにあります。一気呵成に彫り進められる熊や動物の姿は、まるで生きているかのように躍動し、旺盛な生命力を感じさせる一方で、仕上げに行われる毛彫りは細密で、硬い木であることを忘れさせるような柔らかな質感を生み出しているのです。

本展は、その初期作から最晩年にいたる代表作80余点によって、この不世出の木彫家、藤戸竹喜の全貌を東京で初めて紹介する機会となります。




2時間以上も堪能し続けてしまった。

クマや狼の繊細な毛並みや豊かな動きや表情に魂を感じずにはいられなかった。
心より感動をしたので、私にしては珍しく図録を購入。


クマを思わせる質感の表紙。



「全身を耳にして」

この作品は私の身長ぐらいあった。
今にも動き出しそうでリアルだった。
毛並みも息を飲むほど精緻で圧巻。


「リラックス」

穏やかな表情が印象的。嗚呼、なんてかわいいんだろう。





思わず泣いてしまったのは藤戸さんが80歳を過ぎてから制作した〈狼と少年の物語〉である。
アイヌの両親が仕事中に目を離したすきに赤ちゃんが川に飲み込まれてしまい、行方不明になる。
両親は無我夢中で捜索するが滝つぼに落ちて亡くなってしまう。
赤ちゃんは狼の夫妻に助けられてすくすくと育つ。
お姉ちゃん狼と遊んだりする。
自分の素性を知っても人間界に戻ろうとしない少年は、やがて巣穴を出て姉狼と旅に出る。
以来、誰も彼らの姿を見た者はいない、というストーリー。
19点の作品になっている。
ストーリーもさることながら、木彫りの狼の構図や表情がとてもよかった。
特にアイヌの両親が滝つぼに落ちる場面が…。





頂いたチラシも見飽きない。
大切に保管しておこう。




吉熊、ポスターとジョイント。


木彫り熊「がお~!」
吉熊「わあ!ビックマ!」



美術館から東京駅改札を見下ろす。




美術館を出て丸の内を徘徊。




丸の内は街全体が美しくて歩き飽きない。
今日も清々しいほどの晴天で、18時を過ぎても透明でキラキラした光はビルを照らしていた。


地元の駅そばで夕食。



我が家の木彫り熊・ぼっこちゃんもかわいい。この表情!!

母が弟に函館で買ったものだが巡り巡って我が家に漂着。
去年、函館で民芸品に寄り、このクマを見せたら作家物だと判明。

帰宅後、裁縫をした。
数位年に一度する裁縫。
これは母が持たせてくれた裁縫セット。今日久々に使った。
クリーニングのタグに糸が巻き付けられてて節約家の母らしいなといつも思う。



昨日は、はやぶさ2。
今日は木彫りのクマ。
好きなものに触れられて、充実した週末だった。
心に栄養を与えられたので、新しい週も乗り越えるぞ。
えいえいお~!!