世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

2008年03月24日 | Weblog
今日も一日が終わった。

はぁ…。

よくもまあ、毎日っつーやつは、次から次へとやってくるもんだわさ。

久々に定時帰りの夜は、普段考えないことを考えてしまう。
良いんだか、悪いんだか。


私にとって、働くとはどういうことなんだろうか。
どうして生まれてきたんだろうか。

…∞。

時が無限の繋がりであるが如く、私の内側へ向く探求心も無限なのだろう。

疲れているはずなのに、脳の一部はやけに冴え冴えとしていて、考えることを辞めてくれない。

明日、するべき仕事があるのがせめてもの救い。じゃないと、恐らく永遠に考えてしまいそうだから。

メビウスの環を走ることに疲れたら、目の前にぶら下がった餌を追うことを目標にするのも策ではないだろうか。
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秒速5センチメートル

2008年03月23日 | Weblog
秒速5センチメートル
~どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか~


前々から観たかった作品。DVDで、ようやく観ることができた。
期待を裏切らない作品。見終わった後の余韻が凄まじかった。
これは、心で感じる作品だと思う。
映像、音楽、台詞…それらのコントラストが一寸の無駄もなく重なっていて、心の奥底を静かに揺さぶる。

三章で織り成すストーリー。
桜花抄
東京の小学生、遠野貴樹と篠原明里はお互い特別な想いをかかえていた。卒業すると明里は栃木へ転校し、それきり会うことが無くなった2人だが、夏のある日の手紙をきっかけに文通を重ねた。その年の冬、鹿児島へ転校すると決まった貴樹は、ある大雪の日に明里に会いに行く。

コスモナウト
種子島の高校生、澄田花苗は、中学の時に東京から転校してきたクラスメートの遠野貴樹に恋をしていたが言い出せずにいた。貴樹が東京の大学へ行くと知った花苗は想いを告げようと決心する。

秒速5センチメートル
遠野貴樹は高みを目指そうとしていたが、それが何の衝動に駆られてなのかは分からなかった。大人になった自らの自問自答を通じて、魂の彷徨を描いた表題作。



秒速5センチメートルとは桜の花びらが落下する速度らしい。
その表題と呼応するかのように、貴樹と明里の生きるスピードが浮き彫りになっていて、やがてそれらがすれ違っていく様が切なかった。
個人的に、貴樹と明里が岩舟で再会し、桜の木の下で接吻したときに、二人の生きるスピードが重なり、それ以降は枝毛のように二分していったのだと解釈している。

また全体を通して、風景や光の加減が美しかった。
心象表現だろうか。
蜩が鳴く鹿児島の夕暮れや、雪が降りしきる東北線の様子、放課後の教室の気だるさが上手く表現されていたと思う。

秒速5センチメートル。
それが早いのか遅いのか、私にはよく分からない。
貴樹にとっての明里のように、自分には会いたい人がいるのか?…それもよく分からない。
今の私は、恐らく、疲れた成人の貴樹のようなんだろう。


中学生の貴樹が岩舟の明里に会いにいくシーンが印象的だった。
東北線ユーザーは興奮するであろうリアルな描写が緻密に描かれていたからだ。
大宮駅はもとより、久喜駅、佐野駅、小山駅、…といった私にとって馴染み深い駅が実写かと疑わんばかりの描写で描かれているんである。

この春、本作品の片鱗を心に置いてから眺める桜は、さぞかし格別なものになると思う。

秒速5センチメートル…私の生きるスピードはどうなんだろう。
このスピードで生きてきた私が、偶然にも出会えた人々。
離れた人々。

そんな人々を回想しながら、私は今年の桜を眺めるんであろう。


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特別提供価格

2008年03月23日 | Weblog
文衛門の重あい鴨そば。
特別提供価格で、1,160円が890円。
もう10年前からずっと特別提供価格なんである。


蕎麦湯まで飲み干し、気分上々~♪

チョコホリック

2008年03月23日 | Weblog
池袋駅を歩いていたら、偶然こんなポスターを発見した。
たぶん、クマ…?

チョコホリックというスイーツのお店が東武にできるらしい。

どんなクマも見逃さない…。
私は、クマハンター!

水玉ワンピース

2008年03月23日 | Weblog
池袋のクリアインプレッションで、水玉ワンピースをご購入~♪
一週間悩んだ甲斐があった。
試着してメロメロ。
去年買った白のジャケットに合わせてみよう。

この夏は、この子の出番が多くなりそう。
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疲労困憊

2008年03月23日 | Weblog
3/22

土曜出勤。
朝から●●●ィ~(部長)の怒声を聞いた。
彼は電話で誰かに怒っているらしかった。
しかし、どこか上品さが残る怒り方だ。

口許を歪めて
「馬鹿だからしょーがないんですかね」
と電話に向かって捨て台詞を吐いていた。

こわっ。

気持ちが一気に萎縮してしまった。
彼が馬鹿だと思っている対象物が、段々と自分に思えてきて、朝からブルー。


彼曰く、会社を守る三大原則とは

・嘘はつかない
・組織防衛
・社内で作成した書類は必ず外部に流出することを念頭に置く

ということらしい。
今朝の朝礼でそう言っていた。

そんなこんなで、一日が終わった。

疲労困憊。

昭和のサラリーマンは土曜日まで出勤していたという事実が信じられない。
週休二日制の有難さが身にしみる。


画像は近所の庭先の木。
なんか、パワーをもらえそう。
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世紀末…

2008年03月21日 | Weblog
嗚呼、またやってしまった。

と言っても、私には重大な過失が見当たらない。
なのに、何なんだ。
この不快すぎる痛みは。

そう、また膀胱炎になってしまった。
痔といい膀胱炎といい、どいつもこいつも…って感じである。
私の下半身はもはや世紀末状態である。

午前中忙しくて、ちょっとばかり油断して放尿を我慢した。
で、今、私の下半身は猛烈な痛みに苛まれている。
何と表現したら良いか…とにかくシクシクする痛みなんである。そして残尿感。
前回は産婦人科に行き、膀胱炎ごときで下半身を無駄に露にしてしまったので今回はちゃんと内科に行った。
会社近くの内科…初めて胃痛に苦しんだときに診てもらった先生だ。
トイレで検尿をし、先生が分析してくれた。
「白濁していますね。蛋白も出ちゃってるしー」
…これはかなりヤバい膀胱炎だそうな。
刺激物を食べない、過労を避ける、水を飲む、トイレを我慢しない、冷やさない…というアドバイスを受け、薬(ケジフェン、ジスプロチン)を処方してもらった。
強烈な殺菌作用がある薬みたい。
期待度★★★★★。

下半身が痛いので、今夜は早めに布団に入ろう。
…明日も仕事だっちゃ。
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あの彼と商学と私の生きる道

2008年03月20日 | Weblog
私が卒業した大学の専門科目「商学」の講義はかなりユニークなものだった。

教授は白髪混じりのオサーンで、いつも羽織袴を着用していた。
足元はもちろん草履。
厚底ブーツ全盛だったあの時代。
彼は、自分が履いている草履と厚底ブーツとの共通点に着目し、厚底ブーツが何故売れるのかを講義の題材にした。

試験もユニークなもので、事前に試験問題を告知されていた。
「あなたが考える商業についてを書きなさい」

それだけ。
抽象的かつシンプルなものだった。

私はすっかり困ってしまった。
彼の講義ではテキストなんぞ使用しない。
毎回授業に出席しないと教授好みの答案を書けないという、学生にとって一番厄介なパターンの講義であった。

私はさっそく彼氏に相談した。
当時、私が交際していたのは東京大学法学部を卒業し、財閥系企業で働いているサラリーマンであった。

「僕ならば、てっちゃん(小室哲哉)のビジネスについて書くかな」

彼はそう言った。

時代は小室ファミリー全盛期。
小室さんの作る歌を自分達の恋愛に置き換えて浸っていたりした私。

偏差値70~の頭脳は、小室さんのビジネスについてどう調理するのだろうか。

いまだに彼を思い出すことがある。

彼に纏わる伝説や逸話は非常に多く、友達や妹に話す際、ネタに事欠くことはない。

「もし…あの人とああなっていれば…」
そういう妄想を私はたまにする。
材料はもちろん過去の思い出を粉末状にしたものである。

もし、彼と結婚していれば…

世田谷の割とお洒落なマンションに住んでいただろう。

ダメだ。
これ以上細かく、想像すると途端に景色が色褪せてくる。

そうなのだ。
私は彼とは性格的に合わなかった。

彼は、男尊女卑をする、いわゆるジョヒ男だったのだ。
デートの度に私に弁当作りを命じ、私が嫌々作ったものを食べ、食中毒になったりしていた彼。

私は、
「大丈夫?」
と案じつつ、腹の中では「ざまぁ~味噌漬け~ケケケッ」と笑っていた。

そんなジョヒ男に早々と見切りを付け、さっさと次の癒し系殿方に乗り換えた若き日の私。

そして、今、独り。
これぞ、私の生きやすい生活の進化系だと確信している。

誰に気を遣うわけでもなく、そして自分で稼いだお金で自分が欲しいものを気兼ねなく買える楽しみを知った。
食べたいときに食べ、寝たいときに寝る。読みたいときに読んで、遊びたいときに遊ぶ。

投資対象はいつでも自分。
自分ラヴ。
自己愛炸裂。

今、あの商学の試験を受けるとしたら、「独り身にウケる商業施設ビジネス」についてを書くであろうか。
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甘いもの

2008年03月20日 | Weblog
3/19

甘いものはあまり好きではない。

しかし、月に一度、食べたくなる時期がある。

今日の夕御飯はあんパンとカルボナーラパン。

しっとりとした餡が疲れを忘れさせてくれる。

明日は休み。
週の半ばの休みって、最高に嬉しい。
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還暦を迎える父へ

2008年03月20日 | Weblog
3/19

今月下旬、父が還暦を迎える。
妹の発案で、子供たち全員で父に手紙を書くことになった。
普段、手紙なんか書かないファンキーな弟までも書くとのこと。
またお金を出しあって、父にリーガルの靴をプレゼントすることがほぼ決定した。
親の還暦なんて、ずっと後のことだと思っていたのに、案外早く来やがった。

父とは30年の付き合いである。

飲兵衛で、
ヘビースモーカーで、
典型的なB型で、
楽天家で、
熱血サラリーマンで、
本が好きな父。
BOOK・OFFに通いつめて大人買いをし、母によく怒られている。
なんだか、ちょっぴり可愛そうである。

中学時代、余暇の授業で「休日、みんなのお父さんは何をやっている?」と社会科の先生が言うもんだから、私は
「庭でぼーっとしています」
と答えた。

クラス、ドン引き。
事実、休日の父は庭で野鳥や池の金魚に餌をやったり、庭の奥地で野草を眺めたりしていた。
そんな大人しい父だったが、たまにアクティブな行動に出るときがあった。
庭のボロいプレハブに置いておいた自分の書籍が蛞蝓に食されたことを知り、憤慨した父は、蛞蝓を一匹一匹ライターで炙っていた。
それはけっこう、おどろおどろしい光景だったと記憶している。
熱さに悶える蛞蝓を恍惚とした表情で眺める父。
それを見守る娘…。

私は仕事で悩むと、彼に電話をするようにしている。

「起案書(稟議書)の持ち回りで、起案者が数字を覚えていなかったりするとサインをしたくなくなるんだよねー」
とか言われる。

的確に厳しく指導をしてくれるので助かっている。

そんな父も還暦。

まだまだ働くらしいが、健康には留意してもらいたいと思う。

さて。
手紙の下書きでも書くか。

XBRL

2008年03月18日 | Weblog
午後、TDnetのセミナーに出席するべく新宿へ。
吉熊上司の代理である。
ネットでの開示は、吉熊上司の仕事なのだが、彼は忙しいとのことで私が行くことになった。

久々の外出。
寒くもなく暑くもない春らしい陽気の中、会社を後にする。
るんるん♪

少し時間があったので、伊勢丹でウィンドーショッピングをした。平日のデパートはセレブなご婦人だらけであった。


セミナー会場に到着。
周囲は課長クラスの殿方が多かっただろうか。
居眠り防止のためだろうか、会場内は若干寒かった。
前から2列目の席に鎮座し、「かかってこい!TDNet!」と鼻息荒く挑む。

セミナー開始。

ん?
っていうか、

サ マ リ ー っ て 何 ?

そんなレベルの私が参加してもよかったんだろうか…。一抹の不安が過る。
気のせいか、周囲の人々が、みんな賢そうに見えて怯んでしまう。
まっ、仕方がない。
吉熊上司のために、会社のために、しっかり学ぼう。
気を取り直して集中。

うーん。
わかったような。
わからなかったような。
微妙なまま終了。

第1決算短信のひな形までGETし、気分高揚。
吉熊上司に土産ができた!と、ちょっと得意気。

原始時代、マンモスの肉を担いでくる狩り帰りのお父さんになった気分である。

帰社して、さっそく●●●ィ~(部長)に、
「XBRLって何ですか?」
と聞かれた。

直球すぎ。
「人はなぜ生きるのか?」っつーテーマ並みの急所だべ?それ。
なんつったら良いんだろう…モジモジしていたら

「eXtensible Business Reporting Language…フフッ」
と花輪くんばりのニヒルな微笑みをもって教えてくれた。

彼が我が部署に来てもうすぐ一年。
思えばこんな突っ込みをされ続けてきた。
突っつかれすぎて、私の脆い鍍金はとっくに剥げ、こうして恥を晒して生きている。

明日は吉熊上司に今日のセミナーの報告をする。
上手くできるだろうか。

吉熊上司になら、恥でも何でも晒せる。
あ、ダメダメ。
こういうのが甘えなんであろう。
上司に甘えてばかりではいけない。
逆に、甘えてもらおうという心意気でないと、上手くサポートできない。

頑張ろう。
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さくら さくら

2008年03月17日 | Weblog
桜の開花が待ちきれない。

桜の木で作られた髪飾りと、千光寺の桜の香りの香水を身に付けて出社した。

気分だけでも桜色。
早く咲かないかな。

理性のしがらみから放たれた舌

2008年03月17日 | Weblog
歯医者デー。

奥歯の根っこの治療が長引いている。

さわやか真田先生(真田広之に似ているから勝手に命名)は、今日もさわやか。

でも、今日の治療は大変痛みを伴った。
治療中、痛かったら手を挙げよとのことだったが、あまりの痛さに足を挙げて真田先生を驚愕させてしまった。

痛みは時に理性を狂わせる。
というか、理性が別の方向に集中してしまって、本能の天下になるんである。

歯医者の治療は、言わずもがな、口の中を散々いじられる。
自分の口の中に他人の肉の塊が入るという非日常の中で、「痛かったら挙手せよ」と言われたら、「どんな痛みも見逃さないッ」って患部に意識を集中させるのが人の常ではないだろうか。

すると、本能の赴くまま行動する奴がいる。

舌である。

いつもならば、舌を動かさぬように理性をフルに働かせることが可能だ。

しかし、「いつ痛みに晒されるかもしれぬ」というこの非常事態、舌なんかに動員される理性なんて微塵も残されていない。
戦争で男がいなくなった日本で、女たちが千人針を呼び掛ける程度の理性が僅かにあるぐらいだ。

理性のしがらみから放たれた舌は、我が肉体から離されて別の生き物になったかの如く奔放に動く。
口に入ってくる真田先生の指を、茶魔のようにレロレロと舐め回すんである…。

「ダメだって!」
「るせー!」
「やめてーっ」
「本当は気持ちいいクセに…」

野蛮な本能と残された理性の鬩ぎあいが聞こえてきそうではないか。

嗚呼。
歯医者デーの日記は、どうしていつもこんな破廉恥になってしまうのだろう。
だいたい、他人に口の中をいじられるという治療構図自体が怪しいんである。


「ブログ書いているんですよね~!読みたいなあ」
と、今日、さわやかに言ってきた真田先生。


彼には絶対に読ませられない…。
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ナウい靴

2008年03月16日 | Weblog
後輩男子の新しい靴。

iPotと連動しているらしく、その靴を履いて走った距離や時速が分かるらしい。
彼は一生懸命に説明してくれたが、機械音痴の私にはよく理解できなかった。

ごめんね。

でもナウいのは、なんとなく分かった気がした。


いつもはスーツ姿の彼。
今日はカジュアルな洋服に身を包んでいて、より一層、私たちの年齢格差を知ったのだった。
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松本ケージ メモリアル公演『α』

2008年03月16日 | Weblog
後輩女子のジャズダンスの発表会「松本ケージ メモリアル公演『α』」が三鷹市公会堂で開催され、前々から招待されていたので行ってきた。
昨年34歳で亡くなられた松本ケージさんのメモリアル公演である。

後輩男子と三鷹駅で待ち合わせをした。
彼は何度も言うが不思議な青年である。
それは仕事でもプライベートでも変わらないということがよく分かった。

チケットを渡す寸前で「あれ?チケットどこだっけー」とか。
休憩時間にコンビニへ一緒に行ったんだが、なんか変なものを大人買いしていた。お札のバスクリンとか(札束と入浴できる疑似体験ができるらしい)。

チョコまんをご馳走したらぱくぱく食べていて、その様子が可愛いかった。


さて、ダンス。

力強くて、
しなやかで、
激しくて、
優しい。

そんな作品の数々が舞台上で繰り広げられていて、圧倒された。

「あ、あれ、Cちゃんじゃん?」
「あ、本当だ」

つい、二人で親の気持ちになって見守ってしまう。


パワフルで艶かしく踊る後輩女子は、いつも会社でニコニコしている彼女とは全く別人だった。

顔の小ささが群を抜いているので、何人かいるダンサーから見つけ出せた。

私も彼女も栃木県出身。東京で独り暮らし。
なのに、何?
この差。

仕事も趣味も真剣に取り組んできた彼女が、私には眩しく見えた。
明日から弁当の注文なんか、申し訳なくって頼めない。
足を向けて寝られない…。

松本ケージさんの妹で元宝ジェンヌの松本菜穂さんのナレーションも良かった。

講演終了後、ロビーで後輩女子に会うことができた。
白い衣装が白い肌に馴染んでいる。
花束を渡すと喜んでくれた。
いつもと同じ笑顔だ。

今日は凄く多くのものを収穫できた。

明日からも頑張ろう。
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