魔法少女なんかじゃねえぞ これでも悪魔だ 小悪魔だけどな(≧▢≦)!
75『突然の婚約発表』
「だからあ、もう、みんな黒羽さんに手を出してはいけません!」
「ちょっと、美優(ᗩꙍᗩ)!!」
と、マダム。
「ちょっと美優ちゃん……」
黒羽は、一度美優を廊下に出しやがる。
「これは、あくまでオヤジを納得させるための……バーチャルなんだから」
黒羽は、一度美優を廊下に出しやがる。
「これは、あくまでオヤジを納得させるための……バーチャルなんだから」
「たとえそうでも、その気になっておかなきゃお父さんは気づいてしまうわ。病人は、そのへんの勘は鋭いのよ。わたしも、ついさっき、こないだまでは、そうだったから、よく分かるの。決めたからには覚悟して」
「美優、どうすんのよ!? 大っぴらにしてしたりして!」
マダムは、娘の爆弾発言を問いただそうと、廊下に出てきた。メンバーの矢頭萌とかもくっついてきやがる。ビル中に騒ぎが広がりそうなんで、黒羽Dは、慌ててみんなをスタジオにもどそうとしやがったけど、美優はその上をいきやがる。
「AKRは、恋愛禁止になってますけどぉ!。密かに黒羽さんに心寄せてる人がいちゃいけないので、宣言しときます! この英二さんは……」
――売約済み――
いつのまに用意したのか、ロ-ザンヌの(売約済み)のシールを、黒羽の胸や背中、おでこにも貼り付けやがった(^_^;)。
「AKRは、恋愛禁止になってますけどぉ!。密かに黒羽さんに心寄せてる人がいちゃいけないので、宣言しときます! この英二さんは……」
――売約済み――
いつのまに用意したのか、ロ-ザンヌの(売約済み)のシールを、黒羽の胸や背中、おでこにも貼り付けやがった(^_^;)。
「「「「「「「「「「キャー、ウワー!」」」」」」」」」」
歓声があがったぜい。
「結婚式はいつ!?」
「告白は、やっぱ黒羽さんから!?」
「シッ、シッ、これからは、黒羽さんの半径50センチ以上寄っちゃいけないからね。50センチ以内は婚約者のエリアだからね!」
クララが、通せんぼをしやがる。
「って、いうか、クララさん、その距離超えてるしい」
萌が、くちびるを尖らせる。
「わたしは、親衛隊長だからいいの!」
「「「「「ずるい~~~~!」」」」」
アハハハ、ひとしきり騒ぎは収まらねえ。
「……婚約指輪は、まだなんですかぁ(꒪▿꒪)*?」
知井子が静かに聞きやがる。
「婚約指輪」という言葉は刺激的だぜぃ。
ジー…………(⚭-⚭(⚭-⚭(⚭-⚭(⚭-⚭( ⚭-⚭ )⚭-⚭)⚭-⚭)⚭-⚭)⚭-⚭)
47人のメンバーとスタッフ、そんで母親であるマダムの視線が、美優の左手に集中しやがった。
ジー…………(⚭-⚭(⚭-⚭(⚭-⚭(⚭-⚭( ⚭-⚭ )⚭-⚭)⚭-⚭)⚭-⚭)⚭-⚭)
47人のメンバーとスタッフ、そんで母親であるマダムの視線が、美優の左手に集中しやがった。
「あ、あの、その……ついさっき婚約したばっかで、そういうのまだなんです……アハハ(#^_^#)」
美優は、顔を赤らめ、眉を八の字にして頭を掻きやがる。
「ワー!」「そんなの!」「信じらんない!」「大の男があ!」「なにしてんの!」
と、またもかしましい。
「いや、だから、それはね……」
と、黒羽が言い訳しようとすると、黒羽のスマホが鳴ったぞ。
「はい、黒羽……あ、会長……はい、今すぐ行きます。オレ会長室行ってくるから、みんなはレッスン。よろしく、まゆみ(振付師)さん」
パンパン!
「はい。さあ、あんたたちがんばるのよ!」
春まゆみが手を叩いて、やっとみんなを集中させる。なんか、落ち着きのねえ小学一年生みてえだ。
「マダム、美優ちゃん、いっしょに来て」
「え?」
「会長が、二人にもいっしょにってことなんで」
「「え?」」
「黒羽、おまえは、こと自分に関してはカラッキシなんだからなぁ。ホレ」
会長は、小さな小箱を投げてよこしやがった。
「……これは?」
「黒羽、おまえは、こと自分に関してはカラッキシなんだからなぁ。ホレ」
会長は、小さな小箱を投げてよこしやがった。
「……これは?」
「グリコのオマケじゃねえぞ。正真正銘の婚約指輪」
「会長……」
「会長さん……」
「急場のことなんで、筋向かいの宝飾堂のありあわせ。でも、モノホンだから……美優ちゃん、マダム、こんな朴念仁だけどよろしく。こいつのお父さんのために……」
「会長……!?」
「夕べは、ずいぶん酔っぱらって……見かねた美優ちゃんが面倒みてくれた……この界隈のことは、業界のことと同じくらいの地獄耳。それに妹さんから電話もあったしな」
「由美子のやつが……!」
「怒ってやるなって……親孝行したいころには親は無しってな。それに『コスモストルネード』発表までは、この朴念仁にもしっかりしてもらわなっくちゃ困るしな」
「ありがとうございます。会長!」
「お礼言うならなら、美優ちゃんだ。かりそめにも10歳以上も年上の婚約者引き受けてくれたんだからな」
「会長さん」
「なんだい?」
「あの……レッスン見てちゃいけませんか。婚約者として英二さんの仕事ぶり見ておきたいんです」
「それは断る。発表までは非公開だ」
「あの、ブースからでもかまわないんです。お父さんにちゃんと婚約者と思ってもらうためには、英二さんの仕事見といたほうがいいと思うんです」
「だめだ、スタジオからブースは丸見えだ……まあ……でも、この部屋のモニターならいいよ」
会長が、机のボタンを押すと、天井から大きなモニターが降りてきた。
「ほら、このゲ-ム機のコントローラーで操作できる」
会長が、机のボタンを押すと、天井から大きなモニターが降りてきた。
「ほら、このゲ-ム機のコントローラーで操作できる」
モニターにスタジオの全景が映し出された。
「あとは、触っているうちに分かる。じゃ、美優ちゃん、よろしく」
会長は、ホウキとちり取りを持ってドアに向かった。日課の掃除にいきやがった。さっきやったばかりなのにな(^_^;)。
「あ、それと、適当に時間作ってデートしとけ、リアリティーが出るようにな」
そう言い残し、ホウキを振って出て行きやがった。
「じゃ、オレも仕事にかかる。あ……昼飯いっしょに食べよう。昼に店に迎えにいくよ」
「は、はい(;'∀')」
マユは、美優のトキメキを、どう受け止めていいのか分からなくなってきたぜ……。
マユは、美優のトキメキを、どう受け止めていいのか分からなくなってきたぜ……。
☆彡 主な登場人物
- マユ 人間界で補習中の小悪魔 聖城学院
- 里依紗 マユの同級生
- 沙耶 マユの同級生
- 知井子 マユの同級生
- 指原 るり子 マユの同級生 意地悪なタカビー
- 雅部 利恵 落ちこぼれ天使
- デーモン マユの先生
- ルシファー 魔王、悪魔学校の校長 サタンと呼ばれることもある
- レミ エルフの王女
- ミファ レミの次の依頼人 他に、ジョルジュ(友だち) ベア(飲み屋の女主人) サンチャゴ(老人の漁師)
- アニマ 異世界の王子(アニマ・モラトミアム・フォン・ゲッチンゲン)
- 白雪姫
- 赤ずきん
- ドロシー
- 西の魔女 ニッシー(ドロシーはニシさんと呼ぶ)
- その他のファンタジーキャラ 狼男 赤ずきん 弱虫ライオン トト かかし ブリキマン ミナカタ
- 黒羽 英二 HIKARIプロのプロデューサー
- 美優 ローザンヌの娘
- 光 ミツル ヒカリプロのフィクサー
- 浅野 拓美 オーディションの受験生
- 大石 クララ オーディションの受験生
- 服部 八重 オーディションの受験生
- 矢藤 絵萌 オーディションの受験生
- 上杉 オモクロのプロディューサー
- 片岡先生 マユたちの英語の先生