昨年のちょうど今ごろの時間、おれは作曲していた。
ふとメロディが浮かんでみるみるうちに溢れ出してあっという間に曲が出来た。
曲のイメージは母がたくさん描いた水彩色えんぴつ画たち。
『Lapis de Cor (色えんぴつ)』という曲だ。
大きな病・癌に侵されて必死に闘病していた母・今井美智子は、この曲を作曲したその日の夕方、昨年の4月1日に他界したのだった。
絵描きであった母は昨年1月に闘病中の母に父がプレゼントした水彩色えんぴつで亡くなる寸前までのおよそ2ヶ月の間に150点ほどの水彩色えんぴつ絵葉書作品を残した。
この絵葉書たちは母が最も一生懸命病気と闘った時期に描かれているわけだけど、その中には、生きていることの毎日のささやかなたくさんの幸せが本当にいっぱいいっぱい描かれていて、およそ本当に恐ろしい「死」といつも背中あわせにしていた母が描いたとは思えないほど生命力と幸せに満ち溢れている。
まさかこの日の夕方に母が他界するなんて夢にも思っていなかったおれが、母の水彩色えんぴつ画だちをイメージして『Lapis de Cor (色えんぴつ)』を作曲していたのがちょうど昨年の今ごろなんだ。
(このことのブログ記事は↓です。読んでね!
http://blog.goo.ne.jp/ryotaro_pianista/e/635b8843d89c46e62c6f164f864284e1)
あれから一年。
この一年はとても早かったような長かったような。
母の死は今まで生きてきた中で圧倒的に辛く悲しい出来事だった。
その悲しみの中で過ごしたこの一年、母が大切にしてきた母の生き方やメッセージを自分ながら一生懸命考えてきた。
生きているってすごく素晴らしいんだよ。
生きているって本当に幸せいっぱいなんだよ。
毎日毎日って本当にささやかなたくさんの幸せや感動がいっぱい溢れてるんだよ。
毎日毎日って愛がいっぱい溢れてるんだよ。
母のメッセージを胸に、この一年間、いろいろ一生懸命考えた自分がやるべきことのひとつ。
それは母がきっかけをくれてずっと大切にしてくれたおれの音楽をしっかりカタチにすること。
生きていることの喜びや楽しさ、幸せ、その感動を、おれは音楽でこそ、Pianoでこそ心の奥底から大声で叫べる。それをしっかりカタチにすること。
おれにとっては生きていることそのものが音楽だから、それが母に対してもひとつの答えになると思う。
だからこそ今日4月1日に合わせておれのソロアルバムを完成させたかったんだ!
しっかり間に合ったよ!!
おれの新しいCD『湘南-リオデジャネイロ』。
発売より一足早く、完成して昨日おれの手元に届きました!!!!!
Pianoを弾いている幸せ。
音楽を奏でていられる幸せ。
たくさんの人がおれに関わり、たくさんの人が応援してくれる。
大好きなブラジル音楽を大好きなPianoで心いっぱい身体いっぱいに奏でられる。
毎日にはたくさんの感動や生命の躍動があって、たくさんの仲間がいる。
そんな「ありがとう!!!」をいっぱいいっぱい感じながらこのアルバムを作ったよ。
たくさんの感謝をいっぱい込めたよ!!!
われながらにとても楽しいゴキゲンな素晴らしい作品ができたよ!!!
もちろん『Lapis de Cor (色えんぴつ)』も入れました!
このアルバムをきっかけにさらにおれは大きくなるよ。
もっともっとたくさんの感謝やおれそのものを音にのせて伝えていけたらと思う。
さらに頑張るぞ~~!!!
ぜひおれのnew album『湘南-リオデジャネイロ』を楽しみにしていてね!!!
みなさん本当にありがとう!!!
母が亡くなってからちょうど一年の今日、
さみしさや辛さは今だって変わらないけど、
あらためて言いたい。
母さん、ありがとう!!!
Ryotaro