元高校教師のブログ[since2007/06/27]

地元仲間とのウォーキング、ハイキング、サイクリング、旅行の写真入報告。エッセイや意見も。

2007-08-16 10:15:01 | 我が未刊詩集『蝉の死と』より
      
  人間の歴史が始まった時
  一人の男がはるかに山脈をのぞんだ
  山の向こうへ行く一番の近道として
  男は、その凹んだ所に目を向けた
  そして それから ---
  どれだけ多くの人間が
  そこを通ったろう
  人は 誰でも
  峠の上では必ず足をとめる
  自分の歩んできた過去の道と
  自分の歩んで行く未来の道
  その両方が見えるところ
  --それが峠
  これからいよいよ越えるのだという
  そのおもいが
  人々をそこに立ち止まらせる
  --- そして 峠には
  大昔からの人間の魂が
  その時の その姿のまま
  刻まれていく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本日は終戦の日→上田の「無言... | トップ | 《テレホン》--おお、ロバ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

我が未刊詩集『蝉の死と』より」カテゴリの最新記事