昔、西南戦争の歴史遺跡「田原坂」を訪れたことがある。
旅行計画表や撮影写真は、残念ながら何処かにいってしまった。
熊本県民謡の「田原坂」の歌詞は沢山あるが、代表的なのは以下であろう。
<田原坂> YouTubeより→田原坂 民謡の動画
雨は降る降る 人馬は濡れる
越すに越されぬ 田原坂
右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱
馬上ゆたかな 美少年
田原坂なら 昔が戀し
男同士の 夢の跡
「めて」=右手、「ゆんで」=左手、ということだ。
一般的には、「めて」で手綱を引き、「ゆんで」は弓をもつ。だが、この歌詞では右手で「血がたな」、左手で「たずな」を持っている。
馬上の美少年が左利きとしても、理屈が通らない。
いずれにしても、特に、二番は西南戦争における血泥の決戦を想像させられる。新政府軍では「抜刀隊」という攻撃部隊も組織されたようだが、
それとの闘いも関係しているのかも知れない。