4000mを超すとエベレスト街道でも、ここエベレスト街道でも注意が必要です。6000m弱のキリマンジャロに登頂する前には、ボルネオのキナバルに登った。ペルーのマチュピチュ近くのチチカカ湖も4000を超してると思う。アメリカのヨセミテの山も5000近くは有ったはず。それでも1度も高山病に罹ったことは無い。4000mのチチカカ湖のホテルで試しにビールを飲んでも問題はなかった。エベレスト街道のロッジでも毎晩ビールを飲んだが高山病の影響は受けなった。
トレッキング開始5日目に高山病に成りかけるアクシデントがあった。シャンボチェ・リの丘(4198m)に向かう途中にメンバーから少し遅れ慌てて、急ぎ足で追いつこうとしていると、息が止まるはど苦しくなった。高地の動きの鉄則はゆっくりした行動です。こんな動きをすれば心拍数がすぐ上がって良くない。
今回、高山病対策で、辛い経験は昼寝をしない、そして、睡眠対策です。必要以上に眠ると、呼吸が浅くなり、酸素が少なくなる。また、眠り過ぎないよう注意もされた。トレッキング期間中は常日頃の睡眠時間を守る様に、例えば7時間は人は7時間、それ以上は眠らないよう注意を促された。6,7,8がルールで6時に起床、7時に食事、8時に出発が決まりで。10時まで起きていないといけない。疲れているので早く寝たいが我慢するしかない。日本の山小屋なら何時でも寝ることは自由だが、高地はそうはいかず。辛い思いをした。ネパールの山のロッジは寒い。ストーブの燃料はヤクの乾燥した糞、段ボールでなかなか薪を燃やしてくれない。個室には暖房がないので、ダイニングにメンバーが集まり、時間がくるのを待つ。
高山病対策の一つに水を毎日2リットルは飲むようにと西遊のしおりに紹介されているが、国際山岳ガイドの籾山正之さんは、大らかでそんなに水を飲まなくても問題は有りません、との事。喉が渇く前に水分補給で大丈夫だそうです。それでも、メンバー全員に健康手帳が配られパルスオキシメーターで血中酸素飽和濃度と心拍数を、朝、夕のチェックした。それでも、トレッキング開始4日目で2名が脱落しました。そして半数以上のメンバーは埃と1日の寒暖差などで鼻水とクシャミそして微熱など体調を崩していた。今思えば、脱落の原因、体調不良の件をリーダーに聞いておくべきでした。
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