晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

クワンナイ川  沢登り

2022-07-29 11:57:08 | 沢登り

        再び滝ノ瀬13丁の大ナメが続く

期日:2017年8月23~25日                  
メンバー:(L)KMさん 、MSさん、Akky

コースタイム・天気
8/23 曇一時雨 
天人峡 清流橋Ⓟ 6:20→ゴルジュ7:45→840m沢出合(昼食)11:40→カウン沢出合(泊)13:30
   
時間7:10、距離9.1km、標高差395m、累積標高差+798m

8/24 曇後雨 
カウン沢出合6:50→魚止ノ滝8:10→8:20→F2-10m(滝ノ瀬十三丁始り) 8:26→滝ノ瀬13丁終→F7ハング滝10:34→二段20m11:53→F10スダレ状11m13:03→登山道(天沼付近)15:31→ヒサゴ沼避難小屋(泊)17:30
      
時間 10:40、距離9.2km、標高差875m、累積標高差+1208m

8/25 雨時々曇り(風強し)
 ヒサゴ沼避難小屋8:00→化雲岳9:36→小化雲岳(ポン沼)11:10→第二公園12:39→第一公園13:35→滝見台15:40→天人峡温泉登山口16:44~17:00→清流橋Ⓟ 17:14
   
時間 9:14、距離16.1km、標高差1374m、累積標高差-1785m

   合計 時間26:54、距離34.4km、標高差2644m

記録及び感想
8/23 
 羽衣トンネルを抜けた清流橋駐車場から出発。予報通り天気は曇で心配が残る。橋から見る水量はマズマズ。清流橋駐車場の少し上流の天人橋から踏み跡をたどり林道を確認して進む。


        清流橋駐車場の反対側から林道跡に入る

 ボンクワンナイ川出合から入渓。結構水量が多い。渡渉はストック二本の方が良い。一時間半程でゴルジュ。結構急流で右岸の巻道を探しながら行くが分からなくなり少し上がり過ぎたので下って踏み跡に入る。笹をかき分けて進むとゴーロの河原に出て突破できた。河原歩きが行き詰まると渡渉。何回も繰り返す。膝の上まで水が来た所もあり大変だった。広河原を過ぎて標高810m大岩付近からへつりとなり沢登りらしくなってきた。


        ポンクワンナイ川から入渓


        標高618m 支沢流入、ゴルジュ始まる


        コルジュ、左側を巻いて行く


        巻道を少し登る


        少し巻いて懸垂降下 


        巻きが終り沢に出る  奥に柱状節理


        柱状節理 崩れているところもある


        標高675m  渡渉 水が多くストック一本では苦労する 


        標高680m ゴーロを行く


        標高780m 広河原で渡渉


        標高830m 急流のへつり


        標高850m 急流のヘツリ


        標高850m ヘツリを振り返る   

 河原歩きに飽きてきた頃標高975mカウン沢出合に到着。左岸に三ヶ所天場があった。フキが引いてあったので足してツェルトを張る。枯れ木を集めて焚火を起こした。この後、お二人はさっそくオショロコマの釣り。入り食いだが結構逃げられたとの事。餌の虫がなくなったのでおかずのチクワを餌にして再度釣りを開始。これが素晴らしく25cmくらいの大きなのが二匹もつれた。合計5匹釣れたのでS字鍵にかけて焼いていただいた。切り干し大根、チクワの煮物、みそ汁、焼き魚とご飯で豪華な夕食。酒もはずんだ。
 16時過ぎに合計211才になるという三人組が登ってきた。ずいぶんかかったので明日登れるのか心配になった。


        標高975m カウン沢出合を渡渉


  オショロコマを焼いていただく 


        楽しい夕食


      一日目GPSトラック ①


        一日目GPSトラック ②

8/24
 4:30に起きて6:50に出発。すぐにインゼル。大石と倒木が少ない東の支流をたどる。大岩と倒木を避けて西寄りから沢に降りてゴーロを歩いていく。途中の瀞でオショロコマが数匹泳いでいて我々が行って逃げなかった。


        カウン沢出合 直進 カウン沢、右 本流 右へ
 
 1時間20分後に期待のF1魚留ノ滝10mが見えて来た。幅も高さもあり立派な滝。右側を巻いた。しっかりした巻道があった。上のナメは結構傾斜があり、藻が生えていたので慎重に歩く。靴はフェルトであるが場所によっては滑る所があった。


        F1-10m魚留ノ滝


        右側から巻く


        巻き道を登る


        魚留ノ滝の上


        3mナメ滝 

 200m程行くとF2-10m幅広滝。ここは左から登った。F2からは、期待した大ナメの滝ノ瀬13丁が始まる。滝ノ13丁は14kmも続く。楽しみながら登って行くと標高1170m二俣にはF3-3m(本流)と二段15m(イチョウ沢)の滝が懸かっていた。思わず歓声が上る。F4-4mナメ滝を越えると青い大釜があるF5-3m。かなり深そう。周りには残雪もあり水は冷たい。


        F2-10mナメ滝  落ち口の標高1095m


      30mナメ滝下部  滝ノ瀬13丁始まる


         30mナメ滝中間  結構傾斜がある


      30mナメ滝上部


        3mナメ滝


        標高1170m二俣ノ滝  左F3-3m本流、 右二段15m滝イチョウ沢からの滝


        二段15m滝


        F3-3mから上流のナメを望む


        45m程のナメ滝が続く 


        標高1220m  F4-4m滝


        標高1242m F5-3m 大釜のあるナメ滝

 15度程の急傾斜のナメを90m程登るとF6-9m幅広滝。結構まだ水量があるので水流右側の階段状を登る。横からは傾斜が30度に見えた。標高1280mで大岩ゴーロとなり滝ノ瀬13丁の大ナメは終り。地形図からは岩が載ったナメがハング滝近くまで続いているように思われた。


        F6-9m幅広ノ滝


        右側を登る


        標高1280m ゴーロが出てきて滝ノ瀬13丁終

 250m程行くとF7-11mハング滝。滝の裏側がぬれずに通れた。右岸の小沢状ルンゼを登って巻いた。途中で5m程の岩場があり残置ロープがあったがザックを置いて、から身で登り、後でザックを引き上げた。泥んこになってしまった。


        F7-ハング滝11m


      滝の裏側をくぐる


        右岸を戻って巻く


        巻道の5m岩場 ロープがある

 500m程登るとF8,9-二段20mの豪快な滝。左岸に巻道かあった。滝の上には平な天場があった。300m程行くとF10-11mスダレ状滝。幅が広いスダレ状で美しい。この上に15m階段状滝。左側から楽しんで登る。これで滝は終了。



        F8,9ー二段20m滝


        右側から巻く


        F10ー11mスダレ状滝


        正面から


        階段状滝15m


        3m小滝

 標高1530m付近で左側の巻道に入り緑のお花畑を登り再度沢に出てミヤマキンポウゲやミツガシワ、ハクサンコザクラなどのお花畑の道を登って行く。大岩が出てきて天沼南の登山道(日本庭園)に出た。風が強く寒い。チェンスパイクを着けて雪渓を下り、水を汲んでヒサゴ沼の避難小屋に到着した。小雨で結構ザックがぬれた。
 すでに大学生8人が下で食事の準備をしていた。少しあけてもらって我々も食事をして衣類を乾かして早めに寝た。本日は10時間40分の行動時間であった


        標高1570m源頭


        シナノキンバイ


        標高1655m お花畑


        イワイチョウ


        お花畑の向こうに大岩


        エゾコザクラとイワイチョウの群落


        エゾコザクラ


        色付いたウラシマツツジ


        標高1840m天沼南の登山道に出た


        ヒサゴ沼が見えてきた


        標高1690m ヒサゴ沼避難に到着


        二日目 GPSトラック

8/25
 今日は降ったりやんだりの天気予報。風が強いとの事が気になる。リーダーが体調不良でめまいがするとの事で出発を八時に遅らせる。ワンゲルの大学生は6時に出発。30分後くらいに急に雨が降ってきたが程なく止んだ。我々も暖かいスパゲッティを食べて風が強い中出発。カッパを着ているのでそれほど寒さは感じないがガスでせっかくの景色が見えないのはつまらない。フェルトの沢靴にチェンスパイクで登る。


       標高1680m 化雲岳分岐 化雲岳へ


        標高750m ヒサゴ沼を振り返る


        イワキキョウとチングルマの花穂


        化雲岳


        お花の女王コマクサ


        小化雲岳のお花畑 イワキキョウの紅葉 

 化雲岳では写真を撮って早々に下る。まだ風が強い。吹き曝しの稜線で気持ちがなえる。天気であればコマクサやチングルマの花穂などがきれいに見えるのに。小化雲岳の先で急に風が強くなって吹き飛ばされそう。ストックで耐風姿勢を取りやり過ごす。この後徐々にハイマツが出てきて笹も加わり風の影響は受けなくなった。
 登山道は、水が流れてまるで沢のよう。沢靴にチェンスパイクは大正解。登山靴はさぞかしビショ濡れだろう。標高1390m付近から沢が出てきて登山道に水がなくなり歩きやすくなった。第二公園に続き第一公園から木道となりワタスゲやギボウシ、キンコウカなどがまだ咲いていた。


        沢のような登山道


        第一公園三角点近く ギボウシ


        ギボウシ、シラネニンジン、コガネギク


        コガネギク


 天人峡4.5kmの標識が出てからもダラダラの下りである。ようやく滝見台に到着。羽衣ノ滝七段落差270mは二番目に高い滝との事。 (一番目は称名滝 落差350m) 滝見台から見た滝はすばらしい。ここからジグザクの道を30分ほど下って登山口に到着。長い下りであった。自分が清流橋登山口の車を回収して、すぐ近くの天人閣のかけ流しの温泉(ナトリウム- 硫酸塩泉)に入り三日間の汗を流した。
 旭川に出て大雪地ビール館で地ビールとジンギスカンでお腹を満たした。たまらない味であった。


        羽衣ノ滝


        天人峡温泉登山口に無事到着 

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