マリアの幼なじみたちが集まって
思い出話のランチ会。楽しい1日だった。
車を降りるなり、Kaoru でしょう?
写真で見ていたよりずっと美人さんだわ。マリアからいつもあなたのこと聞いていたのよ。
体調はどう?私たち全部聞いているから。はい、これ。
と手のひらにコロン、と乗せてくれたのは
小さな水晶だった。
辛い時、落ち込んだ時、具合が悪い時
これを握りしめて。
みんなの Thinking of you
あなたを想っている気持ちが
ここに入っているからね。
私のThinking of you も。
今会ったばかりなのに。
会う前から私のことを
祈っていてくれたなんて
いきなり胸が熱くなり泣きそうになった。
嬉しくてありがたくて
ギュッと握ってみる。
前からコメントで会いたいと
言ってくれていたCookie クッキーにも
ようやく会えてハグをした。
スペインでは頬に一回ずつ、2回のキスを
するのよ、という。
お母さんはキューバからニューヨークへ渡ってきたのだが祖父母はスペインからで数年間、マドリードで暮らしたのだとか。
カントリーハウスでも一緒に過ごし、
マリアと大の仲良しだったLarry ラリーは
私が日本に帰っていた時もいつも
連絡をくれていた。ラリーもまた
I am thinking of you. と
温かいメッセージを送ってくれていたひとりだ。
ラリーもカレン、ロニーはアイルランドに
ルーツがあり、
リオファミリーはイタリア系。
それぞれの文化や風習、国民性などが
背景にありつつ同じコミュニティで
育っていった、そんな話を聞くのが私は好きだ。
みんなが集まると10代の頃のやんちゃな
思い出話に花が咲く。
わぁ、それはヤバかったんじゃない、と
こっちまでハラハラしながら。
高校時代の卒業アルバムを開いて盛り上がり、
あぁ、どこも同じなんだと思わず笑ってしまう。
Mari is everywhere.
マリアはあちこちにいるわね、と
時折しんみりとしながら。
マリアはみんなのことを惜しみなく愛し、
困っている人には手を差し伸べ、
笑顔と楽しい話題をふりまいていた。
なんて偉大で素敵な人だったのだろう、と
話を聞くたびあらためてそう思う。
彼女が繋いでくれたたくさんのご縁を
大切にしていきたい。
帰り道は昔ファミリーで住んでいた家や
学校を巡り、懐かしい足あとをたどっていく。
確かにみんなでここで暮らし、そして
それぞれの人生を過ごしてきた面影を
思い浮かべるだけで胸の奥がじんわりとあたたかい。
ブロンクスからロングアイランドに向かう時には
青空の下のマンハッタンが、
帰り道は紅く染まる夕陽の後の夜空に
きらめくマンハッタンを眺めながら
どんどん風景は流れていく。
#newyork #ニューヨーク暮らし