渉の足跡

SL230からSEROW250Sへ変化しても、ひき続き「バイク旅」を主な話題に ぐだぐだと書き綴るブログです。

おもしろかった本(あそび遍路 -おとなの夏休み-)

2014-07-05 01:18:10 | おもしろかった本



おもしろかった本(その16)は、熊倉伸宏著「あそび遍路 おとなの夏休み」(講談社文庫)です。

「なぜ、このように生きられなかったのか」精神科医として、何度患者さんから聞いた言葉だろう。 しかし、その言葉の本当の意味を、
遍路に出る前の私は理解していなかった。
大学教授の職を辞し、信仰心がないまま遍路をはじめた著者は、そう語る。 四国の大自然や温かい人々が、変えた自己とは?






おもしろそうなタイトルとキャッチコピーでしょう。 いつものように図書館の返却本コーナーで見付けた本です。
読んでみると、タイトルから想像した内容とは ちょっと違っていたり、ただ美辞麗句を並べただけの表現が鼻についたりもしました。

でも、道案内(ガイドブック)的ダラダラ日記風が多かったりす この手の本の中では、人間の内面にふれているところがあったりして、
お遍路さんを目指していない人でも、興味深く読むことが出来ると思います。

例えば、
遍路どうしは会った瞬間から何でも話す。 計算がなく、自己防衛がない。
このことを人は訝るであろう。 それは私の個性や職業に由来すると早合点するであろう。
そうではない。 歩いていると、そんな風にしか頭脳は動かないのだ。

などは、長距離キャンプツーリング中のライダー同士も、同じような精神状態だったりしますよね

その近くに野宿していた若い遍路と出会い、大窪寺まで同行した。
私は野宿と聞いて何気なく「私の遍路は宿とご馳走にお金を使って贅沢だ」と彼に言った。
「私はもっと贅沢しています。」と彼は当然のように答えた。
「そうだった。」

なども、ちょっと心に残った部分だったりします。





私が お遍路さんをやってみようと思わない理由は、通し歩きで野宿じゃないと意味がないからで、
それは絶対無理なんですよね~ 残念。


ついでにと言ったら大変失礼になりますが、この本の百万倍感動した 歩き遍路の方のHPを紹介します。
↓↓↓
<四国遍路・野宿編(四国八十八か所を歩いて、そして野宿して巡礼した記録です。 人生即遍路。)>

雨の週末にでも、じっくりと読んでみてはいかがでしょうか


では、では、



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