すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

願うは、「心穏やかに 笑みを浮かべる義母」

2022-11-15 | ノルウェーの福祉
皆さん、お元気ですか?
2週間、アップできませんでした。
覗いてくださっていた方、ごめんなさい。

実は、
義母の転院でバタバタしておりました。

元の施設も待機している人が多いので、
退去も早急に進めたいと
家族で頑張っておりました。

洗濯機、乾燥機、冷蔵庫などの電化製品、ソファなど、
大きいものはネットですぐに全て売れ、
皆さん、すぐに取りに来てくれました。
お陰様で この週末には、
綺麗に家を空け退去することができました。

ネットの普及あり、
大きい物も自分で運んでしまうフットワークの軽さ、
相方さんの兄妹の結束力のよさもあり、
「10日」で済ませた。

予期せぬ速さでした。

お義母さんは、かなり弱っており、
お医者さんが入院の依頼をするものの、
病院が満室で叶わず、
冷や冷や度は、高まるばかり。

そこへ、待ちに待った
Sykehjemmeの空きが出たと
知らせが来たのが、月曜の夕方。

二日後、水曜日に義母は引っ越しました。

Sykehjemmeとは、
患者10人単位で、医者、看護婦がおり、
個人に合わせてゆったりと関わってもらえます。
個人の部屋には、トイレ、シャワー室、テレビもあり、
家具も持ちこめます。

家族・客人が来たら、
お茶をしながらくつろげる共有のリビング、
食堂では、コーヒーやお菓子も頂ける。
コンサートなど行事も定期的にある。
(日本で言うと、何に当たるのでしょう?)

義母が、これまでいたのは、
Omsorgsleilighet
(日本で言うサービス付き高齢者マンション?)で、
ヘルパーの日常的サポートが受けられます。
看護師はいますが、医者がいない。
家族が病院に連れて行くか、
非常時は
かかりつけの医者が往診してくれていました。

義母は、喋れない上に、
呼びベルを押せなくなるなど、
多くの点で、義母がここで暮らすのは、
きつくなっていました。

手違いでSykehjemmeへの手続きが
遅れていることが発覚したり、
本当にヒヤヒヤする日々でした。

でも、幸いにも、何とか間に合った。
家族は、どんなに安堵したことか。

高齢者の需要に対して、
施設が不足しているのは、
ノルウェーも同じだと思います。

お義母さんも安心したのか、
忍耐の緒が切れたように眠り続けました。
体の痛みもあり、
ますます弱っていくのがわかります。

検査をして原因を突き止め、治療をする。
もう、そういうことはしない。

それが、
本人の希望です。

私たちも覚悟しなければならない時期。

どのような心構えで、
この時期を過ごせばいいのでしょう。

私の父母、義父の時とも違い、
改めて考えました。

心穏やかに 笑みを浮かべる義母

それだけをイメージして、
できるだけ自然体で過ごすことにしました。

義父が亡くなったのは、
昨年6月末。

その頃、ちょうど咲き誇っていた花が、
不思議と今、
うちの居間で
また花をたわわにしています。




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