●にこやかに滑るお年寄りに感化されたのですが・・・
ここで「スキー」と言えば、「クロスカントリー」。
私の家から徒歩2,3分のところにあるスキーコースでは、
雪景色をにこやかに軽やかに滑るお年寄りも見かけます。
そんな姿に感化されて私もスキーを始めてみました。
ところが、スキーをしながら、
私の心は意外なことに奪われてばかり!
●子どもがいるからって、趣味をあきらめない?
スキーの後ろの、あれは何?
赤ちゃんなのです。
「あんなにスピード出して大丈夫?」と驚く私に
「大丈夫さ」と相方さんは笑っています。
赤ちゃんは泣きもしません。
「雪の上を滑る」を早くも体得し楽しんでいるのかもしれません。
ここのお父さん・お母さんは、子どもがいるからと言って、
自分たちの趣味を諦めないんだ。
そう思いましたが、それだけはないようです。
●七転び八起きで、焼き立てソーセージも待っている
ブクブクのスキー服を着て歩くのもままならぬ子が、
自分でソリを運んでは滑る。
転んでも泣きもせず、また登る。
立ち止まりスキーをする年上の子たちを眺めて、
また続ける。
これぞ、子どもの学ぶ力!
その間、親は小屋で自分で持ってきた薪をくべて
ソーセージを焼く準備をしています。
(こういう小屋があちこちにあり、自由に使えます。)
休憩がてら小屋で食べるソーセージは、
さぞ美味しいことでしょう。
.そばで言葉少なに寄り添う親
ここでは、「スキーを教える」のは親の役目のようです。
2・3才くらいからスキーを履いています。
1歩、2歩・・・ステン!
よっこらしょっと立ち上がったとたん、ステン!
まあ、先に進むのに時間のかかること。
それでも親は手を貸すことなく、横や後ろで言葉少なに見守っています。
大声を聞いたことはありません。
自分たちも親にこうしてもらったのでしょうか。
●子どもの成長とともにゲレンデもアップ!
親子の姿に励まされながら、私も少しは滑れるようになり、
イースターホリデーには山のスキーコースに出かけてみました。
そこは、小学生くらいの子どもを連れた家族で賑わっていました。
私の力量では途中までしか行けませんが、
皆さんは先までどんどん行きます。
実際には、コースはあってないようなもので、
自然のゲレンデを自由に滑ることができるのです。
子どもが成長すれば、ゲレンデもアップしていくのでしょうね。
子どもも大人も、スキーを履いて雪の上を自由に移動する姿は、
かっこいい!としか言いようがありません。
そして、荷物を背負って滑る父ちゃん、母ちゃん。
子どもにとっても、かっこいいに違いない!
●代々受け継がれていく子育てエッセンス
長い目で子どもに関われて、
子どもが成長しても自然の中で一緒に楽しめるスキー。
彼らにとってスキーは、レジャー・趣味の前に、
「生活」なのかもしれませんね。
日曜日、トロムソの町ではレストラン・カフェがやっているだけ。
全てのお店・ショッピングセンターがお休みです。
ですから、自然の中でゆっくりとした時間を過ごしやすいのす。
しかも、代々そうやって過ごしてきたことでしょう。
そうそう、妊娠してもスキーをするそうですよ。
こうやって、ノルウェー人はスキーを履いて生まれてくるのですねぇ。
ノルウェー人にはなれなくても、エッセンスは頂きたいものです。
ちなみに私の来年の課題は、
お尻でなく、普通に止まれるようになること。(笑)
怪我なくスキーを楽しめたことに感謝です。
凍った湖の上、私でーす!
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