すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

トロムソでhatao & nami(日本から)のコンサート(その1)

2019-11-05 | ノルウェーのイベント

 NHM(Nordic Harp Meeting), som Nami hadde ønsket å være på tidligere, var på Gjøvik i år. Møtet arrengeres i forskjellige land hvert år. 

Nami og Hatao ønsket å reise til Tromsø også etter NHM, så vi planla en konsert der. Dette var en unik mulighet.

Fikk dere sett denne fine prakaten?

Den er tegnet av Mai som bor i Tromsø.

大阪アイリッシュフェスティバル 2016の出逢い

私たちとhatao & namiとの出逢いは、
3年前の大阪アイリッシュフェスティバル...

晴子:相方さんがノルウェー人だけど、
   私はノルウェーの曲を知らないんです。
Nami: 私はノルウェーの曲が大好きなんです。

そして、その場でノルウェーの曲を弾いてくださったのです。
そのメロディーが、私たちの心にぐっと来たんですねえ。

それ以来、
奈未さんはコツコツと自分で見つけているノルウェー情報や、
自分でアレンジしたノルウエーの曲を送ってくださったり、
奈未さんの質問に私と相方さんが調べてお伝えする、
というやり取りが続きました。

私は思いがけず、トロムソに住むことになったものの、
トロムソにハープ奏者はいないし、
伝統音楽に関する情報も入ってこない。

それが、Namiさんのお蔭で、
私はノルウェーの民族音楽の旋律の面白さに
興味を持つようになりました。

そこで、私はノルウェー民族ダンスクラブに入り生演奏を聞き、
コンサートでは、いろいろな演奏者の民族音楽、オリジナルも聞くようになりました。

しかし、私にとって、
hatao & namiのCDに聞く音楽は、それらとは違うものでした。

二人が織りなす音色の魅力

★ハープと笛のアンサンブル

ノルウェーの民族楽器と言えば、バイオリンが主流。
(特にハーディングフェーレというバイオリンは、通常の4本弦の下にさらに4,5本の弦があり、二重の響きが特徴)バイオリンにアコーディオンが加わることが多い。

ノルウェーの古楽器には、

ランゲレイクという小さなハープや
全て木製のノルウエーハープがあるけど、
残念ながら、普及していない。

そんな背景を持つノルウエーの曲をhatao & namiは、
笛とハープ、オルガンで演奏する。

★多種の笛による演出

Hataoさんは、日本で初めてのアイリッシュホイッスルの教本を出版。
海外を旅しながら、多種の笛と奏法を習得している。
アルバム「森の時間」1枚だけでも、
笛の数は、17種類。
だから、音量も音程も音域も音の響きも曲によって違う。

★ハープ、オルガンとピアノで独自のアレンジ

Namiさんはハープだけでなく、
ピアノ歴が長く、歌手の伴奏でヨーロッパを回っていた経験もある。
作曲、アレンジは、ほぼNamiさん。
これも彼らの独自性の大きな要因。

hatao & namiが、

アイリッシュ、北欧のトラッドを主流にしつつ、
独自性、日本的音楽性も大事にしているからでしょうか。

トロムソに馴染もうとする、
しかし、疲れると日本が恋しくてたまらない。

そんな私のバランスを取り戻してくれるような心地よさを
彼らのCDに感じるようになっていました。

今年のNHM(Nordic Harp Meeting)は、ノルウェーで開催!

私が昨年参加したNHM(Nordic Harp Meeting)
今年の会場が、ノルウェーのGjøvik(ヨウィック)、
しかもGjøvikのハープ博物館

              Gjøvikのハープ博物館/Mjøsmuseet i Gjøvik

NHMもGjøvikのハープ博物館もすでに奈未さんからの情報にあり、
Namiさんの念願だったのです。

念願のノルウエーハープを弾くNamiさん/Nami elsker norskharpe.

家庭の協力も得られ、Namiさんは参加を決め、

さらにトロムソにも行きたいと。
しかも、トロムソにはhataoさんも来て
コンサートができないだろうか、と。

なんと有難いことでしょう!

トロムソにハープが広がってほしい。

また、日本とトロムソの間で学び合えることがしたい。

そんなことを望む私たちには、願ったり叶ったりの申し出でした。

何より、念願のhatao & nami のコンサートが聞ける!

日本人による異色の北欧音楽の演奏は、

トロムソでどんな反響を呼ぶでしょう?

コンサート企画に初挑戦!

日本では、自分の教室でコンサート企画の経験はありましたが、
トロムソでとなると、全く事情が違います。

★ポスター作り。

有難いことに、トロムソ在住のまいさんが、
二人の音楽から、CDジャケットのデザインも気に入り、
イラストを引き受けてくれました。

出来上がったイラストは想像以上で、
このまま絵本にしたいくらい可愛いくて素敵!

プロフィールなどノルウェー語訳は、私と相方さん。
(日本語訳もノルウェー語訳も、いつも二人で一人分)

さらに、ノルウェーでは、ネットでチケットを買うのが通常なので、
相方さんがそのシステムを作りました。

★広報活動

実は、コンサートの日10月30日には、
「オペラ・カルメン」や
「re-unionkonsert」という人気のコンサートが重なっており、
どちらにも行かない人に届きますように、と願うばかり。

メール配信の他、カフェ、図書館、新聞はもちろん、
ギャラリー、病院、小さなお店に当たってみました。

とにかく話して、手渡しする。
だって、「hatao & nami」も私も、知名度ゼロですから。

でも、意外にも、「あら素敵!置いとくわよ」と
快く対応してもらえたんですねえ。ありがたや~!

また、この度、
BULという民族音楽の団体(私が所属するダンスクラブもその一つ)が
協力してくれることになり、
会場を無料で貸してくれ、
コンサート情報もメールで配信してくれました。

これまた、ありがたや~!

売れているチケットが、3枚・・・

しかし、チケット購入システムがあるにも関わらず、
事前に売れたのが3枚。

「当日でも買える?」と聞いてくる人はあったのですが、
一体、何人来てもらえるのか・・・。

しかし、hatao & nami は、にっこりと言われます。

「たとえお客さんが一人でも、ぼくたち、一生懸命演奏しますから」。

我が家の居間で練習するhatao & nami /Hatao og Nami øver hos oss

(つづく)

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