人生最後となるかもしれない紅葉の涸沢幕営と槍登山の為に
避けては通れない関門が厳冬期荒島岳登山です。
って、厳冬期でなくてもよいのですが、
距離と標高差を踏みしめておく必要があり、
荒島岳は近くにある適当な百名山なのですが、標高は1500m余りと低く
はっきり言って暑い時期には登りたくない山なのであります。
どうせ登るなら厳冬期のほうが達成感があるという理由で
我々の荒島岳登山の大半は積雪期登山です。
という事で、今日から3日間は晴れの予報でしたが、
明日は昼過ぎには天気が崩れる予報
登山に一番適しているのはあさって(3月1日)じゃないかと思いましたが、
厳冬期で滅多にない晴れの土曜日の荒島岳
登山者は軽く200人以上が予想され、当然駐車場も満杯で離れた所に駐車する必要がありそうです。
登山者が多いという事は…女性にとってトイレが大問題
今日は朝から晴れで、昼頃の頂上付近の風速は9m
これなら問題ないじゃん!
と考えて登山することにして準備をしていたのですが、
朝見ると「昼までは曇り、ただし風速は7m」
昼頃に頂上に着くように遅めに登山開始すればバッチリぜよ!
と考えて、7時半頃に自宅を出発
途中コンビニに寄って行動食兼昼食のパンを買い込み
道の駅荒島でトイレを済ませ、勝原登山口の駐車場に到着して、すぐに出発
(登山用の服装で来たので登山靴を履くだけでしたから!)
これだけ登山者が多いのだから冬季もトイレを使えるようにして欲しいとみんなが思っているはず。
(トイレの戸は木が打ち付けられています!)
出発は8時40分
旧スキーコースの途中から駐車場を見ると・・・
車は15台ほど
予想通りトレースはほぼ完ぺき
リフト降り場の先の登山口に50分で到着
(2人とも途中で上着を脱ぎました。)
コースタイムは1時間なのでまあまあかも?
(昔は30分で登ってきたのですが・・・)
日野山と比べれば楽な登りのところが多いのですが・・・
シャクナゲ平の少し下からトラバースルートで餅が壁の下に出ました。
いよいよ餅が壁の核心部へ
この時期はまだ急斜面が氷壁になっていないので問題なく通過しました。
その上は烈風が吹き付け、体感気温はマイナス20℃位
ここまでくれば頂上はもうすぐですが・・・
頂上まであとわずかの地点にブラックホール!
5m以上はあるような・・・
頂上が見えれば力が湧いてくるのですが・・・
12時7分、烈風極寒の荒島岳頂上に到着
この辺りにあるはずの社も雪の中
極寒の中でカップラーメンを食べている登山者が2人いました。
我々はすぐに下山です!
一瞬のガスの切れた瞬間
晴れ間がのぞいてやったー!と思ったのですが、すぐにガスに閉ざされました。
餅が壁を降りた鞍部でパンと抹茶ラテの昼食
ようやく白山が望めました!
が、すぐに雲に閉ざされました。
14時7分、登山口に戻りました。
「おかあさん、ありがとう!」
「遭難せずに帰ってこられて良かったわ!」
(そんなヤワな我々ではありませんが・・・)