ジャパンタウン(バリー・ランセット/集英社)
サンフランシスコのジャパンタウンで、日本人家族5人が惨殺される。主人公は、市警察の警部補から現場に来るように呼び出しを受ける。当地で美術商を営む傍ら、亡父が東京で営んでいた探偵事務所の共同経営者でもある主人公は、市警察に対して、日本に関するアドバイザーを務めている、という設定。(冒頭から、記述のテンポの良さに引き込まれる。)
ストーリーは一人称で進むが、ときおり、敵役の動向が描写される。この敵役の正体を突き止めるのが、この物語の主眼だとわかる。そして舞台は、主人公の(作者にとっても)第二の故郷である日本へ。
いつものように、感想を少し。
日本に関する描写が、いくらかデフォルメされているのかな、とは思う。しかし、的外れというよりは、本質を明らかにする方向に傾いているから、違和感は少ない、というか、苦笑いするしかない。
帯には「ハードボイルド」という言葉が使われている。確かにハードなアクションが描かれているが、冒険小説という印象が強い。私が知る範囲では、ロバート・ラドラムの良作に似ている。
この作品はシリーズ化されていて、第二作はすでに翻訳されているようだ。必ず読むことになると思う。
サンフランシスコのジャパンタウンで、日本人家族5人が惨殺される。主人公は、市警察の警部補から現場に来るように呼び出しを受ける。当地で美術商を営む傍ら、亡父が東京で営んでいた探偵事務所の共同経営者でもある主人公は、市警察に対して、日本に関するアドバイザーを務めている、という設定。(冒頭から、記述のテンポの良さに引き込まれる。)
ストーリーは一人称で進むが、ときおり、敵役の動向が描写される。この敵役の正体を突き止めるのが、この物語の主眼だとわかる。そして舞台は、主人公の(作者にとっても)第二の故郷である日本へ。
いつものように、感想を少し。
日本に関する描写が、いくらかデフォルメされているのかな、とは思う。しかし、的外れというよりは、本質を明らかにする方向に傾いているから、違和感は少ない、というか、苦笑いするしかない。
帯には「ハードボイルド」という言葉が使われている。確かにハードなアクションが描かれているが、冒険小説という印象が強い。私が知る範囲では、ロバート・ラドラムの良作に似ている。
この作品はシリーズ化されていて、第二作はすでに翻訳されているようだ。必ず読むことになると思う。
この本も早速読んでみたくなりました。
昭和時代の懐かしきハードボイルドを思い出させそうです。
国際謀略小説でもあり、冒険小説でもある、という点や、陰謀の仕掛けがちょっと大げさという点で、ラドラム的だなあと感じました。
いずれにしても読んで損をした、とは思わないはずです。