ムスコ物語(ヤマザキマリ/幻冬舎)
この人の著作を紹介するのは3冊目。ちょっと面白い読み物を見つけたので。
4年ほど前に、このブログで『ヤマザキマリのリスボン日記』を紹介した。エッセイというよりは、ミクシーに掲載したものを取りまとめたものだったが、勢いのある文章だった。この本は、雑誌の連載を取りまとめたもので、読み物としては格段に仕上がっている。
子育てエッセイ、というよりは、子育てが一段落した後で振り返った回想録という体裁で、子育てに関するさまざまなエピソードを語っているのだが、全体として、著者の半生記にもなっている。型破り、というよりは破天荒としか言いようのない生き方は、失礼ながら、下手な創作よりも面白い。
人さまの子育てに口をはさむつもりもないので、内容については詳述しないが、少しばかりの感想を。
日本の教育(教育機関だけでなく親や社会の態度を含めて)は、厳しい社会の中で生きていく力を身に着けさせる、という面では、少し弱いのかもしれない。もちろん、本書のような育て方は誰にでもできるものではない。が、このように育てられたら、子どもは強くならざるを得ない。
巻末に、その当事者であるコドモ自身によるあとがきがある。実は、この本で最も楽しく読めたのは、この部分だった。
画像は、書影とは関係のないイメージ。
この人の著作を紹介するのは3冊目。ちょっと面白い読み物を見つけたので。
4年ほど前に、このブログで『ヤマザキマリのリスボン日記』を紹介した。エッセイというよりは、ミクシーに掲載したものを取りまとめたものだったが、勢いのある文章だった。この本は、雑誌の連載を取りまとめたもので、読み物としては格段に仕上がっている。
子育てエッセイ、というよりは、子育てが一段落した後で振り返った回想録という体裁で、子育てに関するさまざまなエピソードを語っているのだが、全体として、著者の半生記にもなっている。型破り、というよりは破天荒としか言いようのない生き方は、失礼ながら、下手な創作よりも面白い。
人さまの子育てに口をはさむつもりもないので、内容については詳述しないが、少しばかりの感想を。
日本の教育(教育機関だけでなく親や社会の態度を含めて)は、厳しい社会の中で生きていく力を身に着けさせる、という面では、少し弱いのかもしれない。もちろん、本書のような育て方は誰にでもできるものではない。が、このように育てられたら、子どもは強くならざるを得ない。
巻末に、その当事者であるコドモ自身によるあとがきがある。実は、この本で最も楽しく読めたのは、この部分だった。
画像は、書影とは関係のないイメージ。
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