三太郎一家・福猫はどの子!PART7(完結編)

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口角炎/カールママの治療

2022-12-18 13:23:03 | 保護ねこを看取るとき

近づいてもじっとしているが、ある一定の距離以上近づくとネコが突然逃げ出す。

この距離を逃走距離と呼ぶそうです。

我が家で、この逃走距離が一番に短い猫を、病院に連れて行きました。

保護猫カフェ運営中に、母猫と子猫1匹一緒の保護依頼でした。

現在、母猫の推定年齢は7、8歳。子猫(カール君)は、大きく育ちましたが2年前に、

若年性腎不全と、口内の炎症を同時に発症。まだ若いので、入院させて腎不全の治療をし、

数値が安定した後に、全顎抜歯手術を行いましたが、経過悪く死亡。人慣れした、良い子でした。

https://blog.goo.ne.jp/safumineko5656299/e/cac0e28d23cb08bce88f43ce66797a21

母猫は、全く慣れないままです。猫同士は問題はないのですが、私に近寄ることは、絶対にない猫です。

保護時からお口の痛い子で、食べる時に痛い痛いの仕草(前足で口を何度も擦る)を日常的に行っていました。

口内が痛い原因は、口内炎、歯肉炎、潰瘍、歯が抜ける前のグラグラする時、抜ける時。

人間も口内炎が舌の先や、舌の付け根にできた時は、とても痛いですよね。

猫も、いろんな場所にできます。歯肉炎は歯茎全体が、赤くなり口臭が強くなり痛みがでます。

潰瘍が舌の上にできる猫もいるし、喉にできる猫もいます。食べ物が喉を通過できないと餓死となる。

口内の痛みは、死につながります。辛い病気です。カールママには痛みが出ると、ご飯の中に薬を入れて

食べさせてきました。食欲旺盛な子なので、それができていました。

カールママを、病院に連れて行く前日の写真です↓

口の周りが血だらけになっていました。血が出たのは初めて。きっと口の中が膿んでしまい、

グチャグチャになってると想像しました。食べることを止めて、水だけの生活が数日となり、

このままでは死んでしまう。なんとかせねば。覚悟を決め、捕獲のチャンスを狙っていました。

私の飼育方法ですが、普段からケージを大量に設置しています。

ドアは開けて、中に寝床を作ります。猫は狭い場所が好きなので、

皆、よく入って寝ています。カールママも、時々入っていました。

12月15日の昼間、ケージの中で寝ていたので、そっと扉を閉めました。

ケージに入れば扉を閉めたまま、洗濯ネットに入れる技を持っております。

簡単に捕獲でき、何時もの病院を予約しました。

洗濯ネットに入れても大暴れする猫です。診察は大変な作業となります。

軽い鎮静をかけましたが、やはり逃げました。神経質な猫は、鎮静の効きが悪い。

診察台から飛び、逃げ回り、窓に張り付くカールママを素手で私が捕獲。

それから先生との共同作業で、口を開けて見ました。

なんと口の中は赤くない!口角がただれていたのです。口裂け女状態でした。

びっくりしました。想像もしていませんでした。

だから痛い痛いの仕草が、口角を擦るだったのです。口内炎の他に口角炎もあるのですね。

知らなかったです。何匹、看取っても専門的な知識はつきません。

抜歯手術は、後日にしました。食べていなかったので、体重が3キロを切っていたことと、

捕獲のストレスで死んでしまうといけないので、しばらく家でケージ飼いをすることを希望しました。

しかし、ケージの中で暮らすこと2日。3日目の朝にケージから出てました。

私のケージの扉の締め方が甘かった。猫の出たいの執念は凄いのです。きっと一晩中、

ケージの隙間に手を突っ込んだのでしょう。

本人、痛みがとれて何事もなかったように、何時もの場所でのんびりとしていました。

やれやれ。2度とケージには入らないでしょう。

コンベニアとステロイドの注射。2週間程度は痛みがとれますが、薬が切れると痛みがでます。

逃走距離2メートル↓口角の赤みがとれています。安らかな寝顔。

「なんか用?」同じく2メートル↓

12月1日(前回の記事)に受診させた、腎不全末期のジュンですが、生き延びています。

毎日は無理ですが、2日か3日に一度は捕まえて補液しています。毎日、行うと隠れてしまうので。

補液にかける時間は2分です。熟睡している時を狙って、一瞬で洗濯ネットに入れカゴに入れます。

捕獲前に、補液の準備を済ませておき、カゴに入れたらすぐに針を刺す。液を入れるのに1分もかかりません。

終わったら部屋に放すを繰り返しています。放すとキョトンとしています。

前回、病院に行かなければ脱水で死んでいました。

補液はやはり、延命だと思います。補液してあげると、少しだけご飯を食べます。

お水も飲みます。吐かなければ、食べられる。吐かないようにするのは、脱水しないように補液。

食べる量が少ないこと、貧血が進んでいくことを考えると、そう長くは生きません。

穏やかな顔をしている間は、延命をします。

今朝の写真↓

8、9、10歳以上の猫が多いのです。これからが看取りの正念場です。

 

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