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2013年春生まれの羽ちゃんが、2024年12月4日の夜、静かに逝きました。11歳と8ヶ月。私にとっては長い長い介護となりました。脳挫傷で歩けない。目が見えない。成猫になってからは時々、癲癇発作を起こす。痙攣の頻度は、半年に一度くらい。夜中にギャーと叫び、激しく痙攣を起こす。時間は1分有るか無いかくらいでした。獣医の判断では「痙攣が頻繁になったら投薬しましょう」でした。癲癇だから、正直、こんなに長く生きるとは思っていませんでした。
2013年は異常な数の子猫を保護していました↓
http://happynekonerima.blog.fc2.com/blog-entry-229.html
でも風邪ひとつひかない健康体。普通の猫と同じ。喜怒哀楽を表現していました。お腹がすけば、鳴いて私を呼ぶ。排泄すれば、鳴いて知らせる。抱っこすればゴロゴロ鳴く。ブラッシングを下手にすると怒る。可愛い子でした。私の恐怖は、「この子の最後はどうやって死ぬのだろうか」でした。
痙攣で死ぬ?ご飯を食べることができなくなり餓死?餓死は嫌だな〜痩せ細る姿は見たくない〜辛すぎる。
できたら痙攣発作か心臓麻痺で一気に死んで欲しい。そう思っていました。いずれ大きな痙攣が起きる。
そう思い、痙攣止めの薬を冷蔵庫に入れていました。今年の1月の処方だから、
もう予感、覚悟はしてたのですね。
もしご飯を食べることができなくなったら、どうするのか?
私の結論は「チューブを通してまでの延命はしない。」でした。
猫の飼育を行う上で、決めたことがあります。
1、輸血を行う治療はしない。
2、延命チューブはしない。
3、長期間の入院はしない。
羽ちゃんの死因は誤嚥性肺炎でした。食欲が落ちてきたので、気になって1ヶ月前に診察受けたのですが、その時には、嚥下(飲み込むこと)が、できなくなっているとは、私も先生も気がつかなかったのです。1ヶ月ではないな。食べる時に、お口が痛い仕草をするので、何回か痛み止めの注射を打っていました。人間、寝たきりになると嚥下障害が起きることを知りながら、猫もそうなるとは思いつかなかった。私がバカです。羽ちゃんは、嚥下障害を起こしていたのです。それなのに強制給餌をした。強制給餌は誤嚥を起こすことは知っていました。だから少しずつ少しづつ、食べさていましたが、それでもダメだったのです。私のミスです。肺炎を知ったのは、亡くなる前日です。どうしても病名を知りたくて、レントゲンを撮ってもらいました。肺が真っ白でした。熱が出る、呼吸が荒くなるなどの肺炎の症状がなかったので、私は気が付きませんでした。私に、もう少し知識があれば、早く気がついていたのかもしれない。肺炎を治すことができたかもしれない。
仮に肺炎が治っても、嚥下障害が起きているので食べることはできない。延命チューブをしないのであれば
死しかなかった。嚥下障害は脳の障害からきたものかどうか。それも有るかもしれない。
先生は仕方ないと、おっしゃいました。よく長く生きたとも、言われました。
亡くなる前日の病院での写真です。痩せてもいないし、毛並みも綺麗。お顔は子猫の時と同じ。
顔を拭くと嫌がりました。最後、少しだけ意識が戻ったのかもしれない。
最後は3回ほど大きく深呼吸しました。苦しい呼吸ではなく、お口の中から魂が抜けていくように見えました。初めてみる死に方でした。出会いも別れも、本当に不思議な子でした。
いなくなった今、私は気が抜けています。この12年間、羽ちゃんの生活リズムで生きてきました。
どんなに忙しくても、羽ちゃんのご飯の時間には起きる、帰宅する。朝晩、ケージの掃除をする。
羽ちゃんのシーツ(おしめ)1日20枚を毎日洗う。顔を拭く。体を洗う。お水を飲ませる。
床ずれできないようマッサージをする。寝方を変える。夜中の叫び声で目が覚める。
痙攣が起きると体をタオルで巻く。見守る。尿は?便は?一日何度も観察する・・・
その全てが終了しました。はぁーと、ため息をつく毎日です。責任を果たして、完全燃焼しています。
次は、抗がん剤治療を受けているモモちゃんのことを書いてみます。
2013年6月1日 モモちゃん保護 http://happynekonerima.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
2013年6月7日 羽ちゃん保護 http://happynekonerima.blog.fc2.com/blog-entry-215.html
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