つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

名古屋市美術館 特別展 永青文庫 日本画の名品

2017年01月23日 | おススメの展覧会、美術館訪問

21日土曜日に新春記念展を無事に終えることができました。

最終日にも、いつものお客様のご来店や、お久しぶりのお客様からのお電話などを

頂戴し、大変な励ましをいただきました。

8日間、みなさまにお引き立ていただきましたことに深く感謝申し上げます。

 

昨日はお休みを頂戴し、二人で名古屋市美術館にお邪魔して参りました。

そして14日から開催中の 特別展 永青文庫 日本画の名品 をたっぷり

楽しませて頂きました。

 

永青文庫はご存じ元熊本藩主細川家に伝わる数々の文化財を保存、研究をされている

東京文京区にある施設です。

特に16代当主細川護立は幼少期に大病を患い、それをきっかけに白隠の

禅画の収集をはじめ、刀剣、茶道具、能道具の工芸品、

今回の展覧会の中心になる近代日本画、禅僧書画、東洋美術と収集を広げていきました。

益田鈍翁、原三渓、松方幸次郎などと並び、美術品の収集という行為を通し

画家や日本近代美術史を支え、その価値形成にも関与された日本有数のコレクターです。

 

どの作品を見てもため息が出るばかり、現在どんなに資産がある方でも、これだけの

レベルの作品を蒐集されるのは不可能だろうと思います。

 竹内栖鳳の逸品。

下村観山の存在感が怖い位の一休禅師。

 そして、仙厓の蜆子和尚。

当店の下村観山の蜆子和尚を思い出し、やはり仙厓は一枚上手だなぁと実感致しました。

 これぞ禅画。

 

 白隠の書は 暫時不在如同死人

生きている時間を一瞬でも無駄に、油断して過ごしてしまったら、それはもう死人と同じことだと

いう意味のようです。

 

 特別展は2月26日まで。後期は2月7日よりです。

後期も是非伺おうと思っています。

 

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