昨年末から私がしつこく各お客様に「作品を飾っていらっしゃるご様子を画像でお送りください!」とお願いをしておりましたので、それに応え画像をお送りくださるお客様がいらしてくださいました。
上菓子にはお題が必ず添えられます。
まずこちらは、名古屋市内で和菓子店を経営されていらっしゃるお客様のお店のご様子です。
さて、当店がお納めした作品はどこにお飾りくださっているでしょうか?
このお客様は職人さんであり、お商売をされる商人さんでもいらっしゃいます。
多分、日常には色々な感情が湧き起こっていらっしゃるのだろうと思います。ですから、ご趣味もとても広い。
手前のショーウィンドウには、まず古い楽譜。確かネウマ譜。一気にクリスマスの気分に誘われます。
ずいぶん大きなドールハウスと沢山のお人形達。
そして、そうです!当店からはその隣で美しく光っているラリックのガラス作品をお納めしました。
ほんの少し前なのに、「懐かしい輝き」
この作品をクリスマスに合わせてお飾りいただくと聞いて驚き、内心、「大丈夫?」と思っていましたが、
この画像を見て「なるほど!」と安心いたしました。
立派な床の間には大きなクリスマスツリーとやはり当店がお納め致しました佐野繁次郎作品、これは裏側の作品ですね。
表はお馴染みの絵画作品、裏にはこうして佐野の構造主義に関する言葉が書かれています。
この裏側の作品をクリスマスのイメージに重ねてお飾りくださいましたのが、このお客様のセンスです。
ラリックにしても、佐野繁次郎にしても、当店にあった頃のイメージと違う印象を受けます。
それは、このお客様が作品を楽しんでいてくださっている。ご自分を表現してくださっている証拠です。
こちらのお店は京菓子司 亀広良さん。
朝廷に菓子の「献上」を許されたお役目が京菓子司。
京都で修行を積み、各季節を丁寧に感じ、素材を厳選し、「一期一会の上菓子を表現し続けている」
名古屋では珍しく志の高いお店でいらっしゃると私は思っています。
上菓子にはお題が必ず添えられます。
今年のお正月のお菓子、「和」
守一の作品のようなお菓子ですね。
年末の大変お忙しい中を画像をお届けくださいましたこのお客様にもいつも大きな励ましをいただいています。
また季節の移り変わりとともに、お店の様子をお知らせいただきたいと思います。
ご協力、まことにありがとうございました。
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