お送りいただきました画像を1ヶ月近く私が抱え、ブログでのご紹介が大変遅くなってしまいました。
お仕事場に山口薫や金山平三、佐藤忠良のミミヅクのブロンズをお飾りになってくださっていらっしゃるお客様が私のお願いに応え、今回はご自宅のご様子をご紹介くださいました。
とりあえず画像を全て掲載させていただきましょう。
梅原龍三郎の岩彩作品、洋梨と柿です。懐かしい!
映り込みの問題だけでなく、梅原の作品は写真に撮ると少し静かになってしまう。
面白く無くなってしまうのですね。
不思議なことであり、また当然といえば当然です。それこそが梅原作品でしょうから。
名城小学校の桜並木の南側、二軒目の店で大々的に開催させていただいた杉山寧展でお求めいただいた作品です。
私の記憶はいつも曖昧ですが、確か一度ご夫婦でご来店くださり、お帰りになられた後、引き返してご来店くださり
「この作品が欲しいです」とおっしゃってくださったと思います。
いつも意外で、いつも感動を与えてくださるのが、このお客様の「お買い物」です。
ご覧になりにくいかもしれません。
堂々たる浮田作品です。
お引き立ていただくようになった初期のお納めであったと記憶しています。
アイズピリ。
こちらは私も初めて拝見するお作品です。
額も含め、とても明るい、元気を与えてくれる作品ですね。
奥様のお人柄そのままだとも思えます。
つい、「重さ」を想像してしまうのは、間違いなく私が1人になってしまったからだと思います。
また奥様にお会いして元気をいただかなくては!
ここまでが、2階、3階のお廊下に飾っていらっしゃる作品だとお聞きしています。
なんとまぁ贅沢な〜と思いながら、階段にこの牛島とお聞きしてさらに驚きました。
サムホール、確かにとても小さな作品ですが、
牛島の「青」をたっぷり楽しめる、佐橋も私も大好きな作品でした。
画像をお送りくださると同時にお言葉もお添えくださいました。
自宅は私の好きな近代日本洋画と妻の好きなフランスモノや杉山寧。
はたまた娘の好きな浮世絵などコレクションに一貫性がないのですが、
それこそが自宅かとも思えます。
恥ずかしながら、何かお役に立てる物があればご利用ください。
写真は映り込みが多く申し訳ありません。
ご家族4人、みなさまが絵画をお好きでいてくださる珍しいお客様です。
中学生、小学生でいらしたお子様達がそれぞれご立派な20代の大人になられました。
時々ご夫妻とご一緒に当店にもお立ち寄りいただくことがあり、そのご成長ぶりを拝見するのを私たちの楽しみでもありました。
浮世絵はお嬢様のお部屋に、最後の荻須作品はご子息のお部屋に飾っていらっしゃるのですね。
最後はお玄関に飾られていらっしゃる作品のご紹介です。
当店では扱いの珍しいことでしたが、小品の割に実にビュッフェらしい魅力たっぷりの作品であることを
お認めいただきお求めをいただきました。
懐かしい、心温まる思い出のある作品です。
そして、お玄関にはもう一点。岡田三郎助の風景画を。
お納めのお約束をいただきました時の感動ばかりを思い出し、この作品の内容のことをすっかり忘れてしまっていたことを私は今とても恥ずかしく思っています。
こんなに良い作品だったかしら・・・
正直に申し上げますと、そう感じています。
と、ブログを書きながら私は朝のお味噌汁を作るのに、出汁を入れたタッパーの蓋が開かず、四苦八苦しています。
ゴム手袋まで出してきましたが、まだ開いていません。
けれど、それが、人、家族、自宅というものではないでしょうか。
バラバラのご趣味の作品それぞれに、ご家族4人のご性格や、その4人のご家族としての組み合わせ?営みが感じ取れるような気がしております。
このご家族様とのお暮らしを通して、ご主人様がどのようにコレクションを広げていかれるのかを私は今とても楽しみにさせていただいています。
60代になられたばかりのお客様ですが、まだまだ本領を発揮されていらっしゃらない。
孤独感、その感性は随一のものをお持ちだと感じます。
「その時」には、きっと頭の良さ、ご家族という鎧をお脱ぎになり、驚くほどのコレクションを展開されるだろうと想像しています。
そしてその時には、本当の意味でご家族がお客様をお支えになるだろう。そう信じています。
この岡田作品をお持ちになり続けるということは、そういうことだとも思います。
お客様も、私も無理をしなくても良い。どのような形になるかはわからないけれど、本当に必要ならば必ずその時は来るのだと思います。佐橋とのお別れが意味を持つその時がいつか必ずくるでしょう。
今タッパーの蓋が開きました!!!
これで前に進めます。ご飯を食べて、支度をして初仕事に出かけます。
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